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私の婚約指輪をケチり、自分は高級時計を自慢する彼。彼の金銭感覚に耐えきれず、豪華な”あるもの”を目の前で見せつけてお別れした [短編小説]

私の婚約指輪をケチり自分は高級時計を自慢する彼彼の金銭感覚に耐えきれず豪華なあるものを目の前で見せつけてお別れした

 

私の婚約指輪をケチり、自分は高級時計を自慢する彼

「指輪ってさ、形だけでしょ?」
彼――祐真(ゆうま)と付き合って3年。
プロポーズされたのは、ちょうど私が30歳になった誕生日だった。

レストランの個室で、彼はスーツ姿でひざまずき、
小さな箱を差し出して言った。

「結婚しよう」

開けたその箱の中には……
申し訳程度の、細いシルバーリング。
石もない。ブランド名も聞いたことがない。

「……これが、婚約指輪?」

思わず漏れた声に、彼はニッコリ笑ってこう返した。

「うん。だって指輪って形だけでしょ?
その分、実用的なことに使おうよ。結婚式とか、家賃とか」

私は笑えなかった。

「あ、俺のロレックス、新作なんだよね」
数日後。祐真が友達との食事にしていたのは、銀座の高級寿司店。
「ここ一人2万だけど、まあたまにはいいよな」と自信満々。
その腕には、キラキラと輝くロレックスのサブマリーナ。

「これ?あぁ、自分へのご褒美。頑張ってるからさ〜」

その瞬間、私は冷めた。

「私の婚約指輪より、ずっと高いよね」

「え、だってそれは男のロマンってやつだよ〜。
女の指輪に何十万もかけるのって、俺はナンセンスだと思ってるし」

その時、私は心の中で、そっと別れを決めた。

豪華な“あるもの”を、彼の目の前で 

 

翌月。私は彼を、あるレストランに呼び出した。

「今日ね、私も自分へのご褒美を買ったの」

そう言って取り出したのは、カルティエのトリニティリング。
ダイヤ入りのモデル。値段は彼のロレックスと同等――いや、少し上。

「これ、婚約指輪として自分で買っちゃった。
あなたがくれた“形だけ”のやつ、もういらないから」

彼の顔が引きつった。

「え、マジで?そんな高いの買ったの?
いや、なんか…プライドないの?」

「ええ、あるよ。だから、自分にふさわしいものは自分で選ぶの」

私は彼からもらった指輪を、そっとテーブルに置いた。

「もういいよね。時計も指輪も、価値観が違いすぎるみたいだし」

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