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【仕事も恋も全部イヤ!!】限界OLがネパールにひとりで逃げてわかったこと [短編小説]
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私は30代、独身。都内の広告代理店で働いています。
学生時代から“要領がよくて努力家”と評価されてきて、社会人になってからもそれなりに認められてきた。
恋愛だってしてきた。失恋も経験した。
でも最近、ふと我に返ると、心がすり減っているのを感じたんです。
夜遅く帰ってコンビニごはんを食べながら、スマホで他人の幸せを見ては、「あーあ、何やってんだろ、私」ってつぶやく日々。
がんばっても埋まらない“虚しさ”みたいなものが、常にまとわりついていた。
ある日、ポロッと出た言葉がすべてだった
会社の同僚とランチ中、何気なくこう言いました。
「なんかさ、一回全部投げ出したいわ。誰も私を知らない場所に行って、何にも考えずに過ごしたい」
その瞬間、自分でその言葉にハッとしてしまった。
“本気でそれを求めてる”ことに、気づいてしまったから。
帰り道、スマホで「一人旅」「治安いい」「遠い」「日本語通じない」を検索して、
出てきたのが──ネパールでした。
“何もない”場所に惹かれたのは、心が疲れていた証拠かもしれない
観光地として有名なわけでもない。リゾート地でもない。
でも、そこに広がっていたのは、何も飾らない人たちと、ただ呼吸しているような街の空気だった。
カトマンズの雑踏、牛が普通に歩いてる道、ちょっと埃っぽい空気。
最初は戸惑ったけど、2日目には、ふとこう思ったんです。
「誰も私を知らないって、こんなに楽なんだ」
“職業も肩書きもいらない”私を、誰も否定しなかった
ある日、ネパール人の女性が営む小さなカフェで話をしました。
「あなたは何をしている人?」と聞かれ、私は思わず言葉に詰まりました。
「会社員…だけど、ただの人かな」
彼女はにっこり笑って、こう言いました。
「ただの人が、一番いい」
それを聞いた瞬間、なぜか涙が出ました。
肩書きも年収も恋愛歴も、自分を語るために必死に使ってきた言葉が、全部どうでもよくなった。
帰国後の私が変わったこと
ネパールから帰ってきて、私はすぐに仕事を辞めたり、環境を大きく変えたわけではありません。
でも、明らかに心の中の基準が変わった。
誰かにどう思われるかじゃなく、
「これを選んだ自分がどう感じるか」で動けるようになった。
SNSを見ても比較しなくなったし、
「もう30代なのに」と自分を責めることも減った。
“全部投げ出したい”と思っているあなたへ
ネパールに行って何か特別な奇跡があったわけじゃない。
でも、そこには「頑張らなくても、あなたはあなたでいい」って空気が確かに流れていました。
疲れたら逃げてもいい。誰も知らない場所に、ふらっと行ってもいい。
そこでやっと、自分の声が聞こえることもあるから。
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