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【出世欲ないって何!?】“のんびり夫”にキレたバリキャリ妻の一言が、夫婦を壊した[短編小説]

出世欲ないって何のんびり夫にキレたバリキャリ妻の一言が夫婦を壊した

 

私は36歳、都内で外資系企業に勤めるいわゆる“バリキャリ”タイプの妻です。
夫は同い年。地方公務員として、堅実に働いています。

 

彼の優しさや安定志向に惹かれて結婚したけれど──
ある日、ふとしたきっかけで、積もり積もった“モヤモヤ”が爆発してしまいました。

 

きっかけは、夫の“異動希望なし”の一言

ある夜、夫がポツリとこう言いました。
「異動希望、今年も“現状維持”で出しといた」

 

私は思わず聞き返しました。
「…ずっとこのままでいいの?」

 

夫は「うん、別に困ってないし」と軽く笑いました。
その瞬間、私の中の何かが音を立てて崩れたのです。

 

私は“上”を目指してるのに、彼は“今”に満足してる

私の働く環境では、昇進・昇給・グローバル案件が日常。
「次はどう動くか」を常に考えてる人ばかりです。

 

だからこそ、変化を拒む夫が“努力しない人”に見えてしまった。
正直、恥ずかしかった。

 

「夫、出世には興味ないんです」
それを人に言うのが、なぜかコンプレックスだった。

 

夫の言葉に、私は“刺された”

私が焦ってる理由をぶつけたとき、
夫は静かにこう言いました。

 

「なんで“上を目指すこと”が正しいって決めつけるの?」
「俺は今の仕事も、暮らしも、君との生活も気に入ってるだけだよ」

 

その言葉を聞いて、自分が“夫の人生を否定してた”ことに初めて気づきました。

 

すれ違いの正体は、“正解の違い”

私たちは、違う価値観で生きてきた。
私は「上に行くこと」に価値を感じ、
夫は「安定して暮らすこと」に幸せを感じている。

 

どちらが正しいかではなく、
お互いの“当たり前”がズレていたことが問題だったのです。

 

今は“別の道”で、それぞれ前に進んでいる

あの対立から半年後、私たちは冷静に話し合い、離婚しました。
どちらかが悪いわけじゃない。
ただ、生きていたい未来が違っただけ。

 

今も連絡は取っています。
彼は変わらず穏やかに働いていて、私は次の昇進に向けて動いています。

 

「出世したくない人」を責めていませんか?

キャリアを諦めることが“悪”なのではなく、
自分と違う生き方を受け入れられないことが、本当の“すれ違い”を生むのだと思います。

 

あなたのパートナーは、どんな未来を望んでいますか?
そして、あなたはそれを“応援”できますか?

 

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