MENU

Share

HOME LIFESTYLE STORY COLUMN

「さむいね」誰もいないはずの夜勤中、看取りのない施設で起きた動画より恐ろしい真冬の囁き

さむいね誰もいないはずの夜勤中看取りのない施設で起きた動画より恐ろしい真冬の囁き

介護職として働いていた当時、私はある夜勤の時間を迎えていました。

深夜のサービスステーション。

静まり返った廊下を横目に、私は手元のスマートフォンで心霊系の動画サイトを眺めていました。

もともとホラーが好きで、ゾクゾクするような恐怖を味わうのが、退屈な夜勤中の密かな楽しみだったのです。

静寂を切り裂く、異質な音

画面の中の探索者が廃墟を進む足音に耳を澄ませていた、その時です。

パシッ、という乾いた音が頭上から降り注ぎました。最初は、古い建物の建材が鳴っているだけだと思いました。

しかし、音は一度では終わりません。サービスステーションの天井、その四隅を順番に移動するように「ラップ音」が鳴り響き始めたのです。

心臓の鼓動が、一気に速くなるのを感じました。今まで何度もこなしてきた夜勤ですが、こんな奇妙な現象は一度も起きたことがありません。

動画を止め、イヤホンを外して周囲を確認しますが、入居者様たちが起きている気配はなく、ナースコールも静まり返ったままです。

鼓膜を揺らした、氷のような言葉

その日は、凍えるような寒い夜でした。暖房は十分に効いているはずなのに、なぜか足元から這い上がってくるような冷気が、私の全身を包み込みます。

異変は、唐突に限界を迎えました。

「さむいね」

右の耳元、すぐ近くで、掠れた声がはっきりと囁いたのです。それは動画から流れる音声でも、空耳でもありませんでした。

誰かが私の真横に立ち、顔を寄せ、その吐息さえも感じるほどの至近距離で発せられた、確かな「言葉」でした。

驚いて振り向きましたが、そこには当然、誰もいません。視界に入るのは、無機質な事務机と、誰もいないはずの薄暗い廊下だけでした。

確かに、外は雪が降りそうなほど寒い日でした。誰もいないはずのこの場所で、一体誰が寒がっていたのでしょうか。

それ以来、私は夜勤中に恐怖動画を見るのを、きっぱりとやめました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

ほかの小説も読む

最も人気の短編小説

もっと見る >

スカッとする短編小説

もっと見る >

モヤモヤ短編小説

もっと見る >

ゾッとする短編小説

もっと見る >

LINEの短編小説

もっと見る >

実体験をもとにした短編小説

もっと見る >

恋愛トラブル

もっと見る >

ハラスメント

もっと見る >

金銭トラブル

もっと見る >

浮気・不倫

もっと見る >

仕事のトラブル

もっと見る >
ふと心に引っかかった「モヤモヤ」
思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」

その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

応募フォームはこちら

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

website
前の記事

ワンナイト後の男性心理を知って不安を解消する!都合のいい女から本命へ逆転する方法

GLAM Lifestyle Editorialのすべての記事を見る

Gallery

SHARE !

この記事をシェアする

Follow us !

GLAM公式SNSをフォローする

Feature

特集記事

Ranking