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実は脳がないのに数を数える!ハエトリソウが『30秒以内に2回』の刺激だけで葉を閉じる驚きの植物のからくり

ハエトリソウは「数を数えて」獲物を見極める
食虫植物のハエトリソウは、虫が触れた瞬間にパクッと葉を閉じる。そんなイメージを持っていませんか。
実はハエトリソウ、葉に触れられた回数をきちんと数えて、閉じるかどうかを決めているのだそう。
脳がないはずの植物に、そんな精巧な仕組みが備わっていると聞くと、なんだか不思議な気持ちになります。
「30秒以内に2回」が合図
ハエトリソウの二つ折りになった葉の上面には、6本の細い毛が並んでいます。
これは感覚毛(かんかくもう/刺激を受け取るための毛)と呼ばれるもの。
1回だけ触れても葉は閉じませんが、30秒以内に2回目の刺激が加わると、約0.3秒で素早く閉じるのだそう。
雨粒や落ち葉といった「虫ではない刺激」で空振りしないように、しっかり確かめてから動く仕組みになっているわけです。
「最初の刺激」を覚えているしくみ
面白いのは、1回目の刺激を約30秒のあいだ「覚えている」点です。
基礎生物学研究所などの研究によると、1回目の刺激で葉の細胞内のカルシウムイオン濃度が上昇し、2回目の刺激でさらに上乗せされて閾値(しきいち/反応のための基準値)を超えると、葉が閉じる合図になるのだそう。
時間が経つとカルシウム濃度は下がっていくため、間隔が開きすぎると反応しません。
脳も神経もない植物が、化学反応で短い記憶を持っているのです。
なぜ虫を食べる植物が生まれたのか
ハエトリソウの原産地は、アメリカのノースカロライナ州とサウスカロライナ州のごく一部の湿地帯だけ。
窒素やリンが極端に少ない貧栄養の土地です。土から栄養を得にくいなら、虫から得ればよい。
そんな進化の道を選んだのがハエトリソウたちで、モウセンゴケやウツボカズラといった他の食虫植物も、それぞれ別の場所で似たような工夫を編み出してきたと考えられています。
まとめ
葉に触れた回数を数え、短い間だけ記憶しておくことで、ハエトリソウは本物の獲物だけに反応している。
脳も神経もない植物が、化学のしくみで「数える」という芸当をやってのけているのです。
参考
・基礎生物学研究所「食虫植物ハエトリソウの記憶の仕組みを解明」

GLAM Entame Editorial
編集部
エンタメやカルチャーを入り口に、今を生きる大人の感性や知的好奇心を刺激する編集部チームです。話題のニュースやトレンド、SNSで広がるカルチャーから、思わず考えたくなる大人の常識クイズまで。楽しみながら学び、視野を広げられるコンテンツを通して、日常にちょっとした発見や会話のきっかけを届けています。ただ消費するだけのエンタメではなく、知ること・考えること・共有することを大切に。大人だからこそ楽しめるポップカルチャーを、発信しています。
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