大ヒット曲「ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪」が盗作であると訴えられていた裁判で敗訴した歌手のロビン・シック(Robin Thicke)と音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が、故マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の家族とのバトルはまだ終わっていないと宣言した。
長引いた著作権侵害の裁判は今週、一審判決が下され、ロビンとファレルはマーヴィンの名曲「黒い夜(Got to Give it Up)」を盗用して「ブラード・ラインズ」を作ったとする有罪判決を受けた。
しかし11日、ロビンとファレルの代理人を務めるハワード・E・キング(Howard E. King)弁護士は、控訴して争う姿勢を明言した。
「世界中の作曲家のため、この判決が有効ではないことを明らかにする責任がある」とキング弁護士は米Fox Business Networkでコメントした。「依頼人は『ブラード・ラインズ』という曲を、他の音源ではなく自分たちの心と魂で創ったことを知っている。あらゆる裁判後の手続きを駆使し、この判決を必ず無効にさせる。今の状況は、野球で言えば7回に差しかかったところで、延長も視野に入っていると言える」
有罪判決を受け、マーヴィンの家族は損害賠償金として約740万ドル(約8億9,800万円)を認められ、娘のノーナ(Nona)は勝訴した喜びを興奮気味に語った。
「法廷で正義が行われるのを目の当たりにできた、すばらしい日だわ」と彼女は米New York Daily News紙に語った。「苦しみから解放された気分。わたしたちの曲がコピーされ、相手からほとんど反応もないままだった2年間は、まるでひどく痛いジョークみたいに思える。あの曲はわたしたちの父が遺した遺産なのだから」
マーヴィンの子どもたちは2013年に法的手段に踏み切った。ファレルとロビンは今回の裁判で敗訴したものの、陪審員団はT.I.(ティーアイ)として知られ、同曲でラップを披露している歌手のクリフォード・ハリス・Jr.(Clifford Harris Jr.)は著作権侵害に関わっていないとも認めた。
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