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「昔の彼女が忘れられない」と言う恋人。アルバムを開いた私が見たのは歴代の元カノ写真だった【短編小説】

昔の彼女が忘れられないと言う恋人アルバムを開いた私が見たのは歴代の元カノ写真だった短編小説

「昔の彼女が忘れられない」彼の言葉を信じていた私

私の恋人、智樹さんは優しくて誠実な人です。ただ一つ、気になることがあるとすれば、時々寂しそうな目で「やっぱり昔の彼女が忘れられないんだ」と呟くことでした。

彼がそこまで一人の女性を想い続けられるのは、彼がとても誠実だからなのだろうと、私は自分に言い聞かせていました。いつか彼が過去を乗り越えて、私のことだけを見てくれる日が来ると信じていたのです。

ある週末、私たちは同棲の話を進めるために、彼の部屋の片付けをしていました。彼が買い物に出かけた隙に、私はクローゼットの奥を掃除することにしました。

すると、ホコリをかぶった一冊の古いアルバムが目に留まりました。

「もしかして、これが…」

胸がチクリと痛みました。あの忘れられないという元カノとの思い出の品なのでしょう。見てはいけないと思いつつも、好奇心からそっと表紙を開いてしまいました。

アルバムが語る衝撃の真実

一枚目には、旅行先らしき場所で、幸せそうに微笑む智樹さんと知らない女性が写っていました。これが、彼の心を今も掴んで離さない人…。

そう思って、次のページをめくった瞬間、私は言葉を失いました。

そこに写っていたのは、智樹さんと、また別の女性でした。髪型も雰囲気も全く違う人です。

さらにページをめくると、また違う女性、次も、その次も…。アルバム一冊まるごと、智樹さんとたくさんの元カノのツーショット写真で埋め尽くされていたのです。

「昔の彼女が忘れられない」のではなく、「昔の彼女たちを忘れたくない」だけだったなんて。彼は悲劇のヒーローを演じて、私の同情を引きたかっただけなのでしょう。

怒りを通り越して、なんだか急に気持ちが冷めていくのを感じました。

帰宅した彼に、私は黙ってアルバムを突きつけました。「これは…」と彼が青ざめるのを見て、私は静かに告げました。

「お芝居、お疲れ様でした。どうぞ、心ゆくまで思い出に浸ってください。さようなら」

私はスッキリとした気持ちで、彼の部屋を後にしたのでした。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

 

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