GLAM Editorial

2022.07.15(Fri)

10年後も美しく! 30代から始める腸活のメリット4選

「腸活」とはよく耳にしますが、一体どのようなことをすればよいのでしょうか。

 

腸活は、腸内環境を整えて腸が本来持つ力を取り戻すことをいいます。腸は、「第二の脳」といわれるほど私たちのからだに影響を及ぼす臓器であり、腸がしっかり働いてくれると、健康に過ごしやすくなります。

 

30代から腸活を始めることで、今後の生活が健やかで若々しいものになるでしょう。腸は想像以上に私たちのからだに大きな影響力を持っているのです。今回は、腸活について詳しくご紹介します。

1 腸活って、そもそも何?

腸活という言葉は知っていても、具体的には何かわからない方も多いのではないでしょうか。

 

腸活とは、一言でいうと腸内環境を整えることです。私たちの腸には、多くの腸内細菌が棲んでいて「腸内フローラ」という群れを作っています。

 

腸内フローラの形成パターンは一人ひとりで異なりますが、善玉菌、悪玉菌、日和見菌を理想的なバランスに整えることが腸の正常な働きを保つために重要です。

 

 

2 人生が変わる! 腸活の4つのメリット

「腸活で人生が変わる」とは、決して大げさなことではありません。腸内環境が整うことは、美容や健康にも大きく関わっています。

 

さらに、腸には多くの免疫細胞が集まっているため、腸活で免疫力やメンタルヘルスの向上にもつながります。

 

2-1 便秘・下痢が解消する

腸内環境と便通は深く関係していると考えられます。腸内で悪玉菌が優位になり、善玉菌が少なくなると有害物質が増え、便秘や下痢になってしまうのです。

 

腸内環境が整うことで善玉菌が機能すると、便秘や下痢が改善されます。また、便の悪臭やおならの臭いも軽減されます。

 

2-2 ダイエット効果が期待できる

腸内細菌のバランスが、太りやすさやダイエットにも関係している可能性があります。悪玉菌が増えて食べたものがしっかり消化できなくなると、老廃物や脂肪が溜まり、太りやすくなってしまうのです。

 

善玉菌を増やして腸内環境を整えると余分なものを排出する機能が働き、ダイエット効果も期待できます。

 

2-3 エイジングケアや美肌効果がアップする

腸内環境が悪いと、栄養吸収が低下するだけでなく、老廃物も溜まってしまいます。老廃物が溜まると、肌荒れやニキビの原因にもなります。

 

腸活で腸内フローラのバランスが整うと、腸の動きがよくなって代謝も上がり、老廃物も排泄されるでしょう。結果的に美肌や老化スピードの低下など、アンチエイジング効果にもつながります。

 

2-4 免疫力が上がる

腸には、人間の免疫細胞の半分以上が生息しています。腸管免疫というシステムが備わっており、外部から侵入した細菌やウイルス、ほこりなどの異物を排除する役割をしています。

 

善玉菌は、免疫細胞を活性化させる働きがあるため、腸内環境を整えて善玉菌を増やすことは免疫力のアップに有効です。

 

3 継続が大切。簡単腸活の方法

腸活の基本は、食生活や生活習慣にあります。どれかひとつを続ければいいのではなく、食事、睡眠、運動などの生活習慣を、自分に合ったバランスで正すことがポイントです。

 

どのようにすればよいのか、具体的な腸活の方法をご紹介します。

 

3-1 バランスのとれた食生活をする

腸内環境を整えるためには、食事のバランスが大切です。悪玉菌にも善玉菌にもなる日和見菌を味方につけ、善玉菌を優位にしましょう。

 

そのためには、納豆や味噌、ヨーグルトなどの発酵食品や、野菜、キノコ類、海藻類、果物などの食物繊維、玉ねぎ、ゴボウ、大豆などに含まれるオリゴ糖などを積極的に摂取するのがおすすめです。

 

3-2 適度な運動をする

腸活には、食事、睡眠、運動が大切です。適度に運動をして、ストレスを溜めないように心がけましょう。運動で血行がよくなり、脳や腸に酸素や栄養素が届きやすくなります。

 

また、運動して腹部の筋肉が刺激されると腸の蠕動運動も促進されます。運動は、激しいものではなく、20〜30分程度のウォーキングや、ヨガ、ストレッチなど気軽に続けられるものがよいでしょう。

 

3-3 漢方薬を使う

腸内環境を整えることは、私たちの健康維持にとても重要です。食事や運動、ストレスなどに気を付けた生活をしても状況が改善されない場合は、漢方薬を使うという選択肢もあります。

 

腸内環境を整える場合には、弱った胃腸の機能を補ったり、血流を改善したり、腸の痙攣を緩和して腸の動きを整える、腸の働きをよくする生薬が含まれる漢方薬から選びます。

 

腸の働きがよくなると、全身に栄養がいきわたることで、疲れにくくなり、肌の調子もよくなります。また、自律神経なども整うことで、ストレスに負けないからだも手に入れられます。

 

〈腸活をしたい方におすすめの漢方薬〉

 

腸の働きが低下しているときは、気・血・水のバランスが崩れているのかもしれません。

 

漢方薬では、その人の体質に合った生薬を取り入れながら、体質の改善をすることができます。以下では、腸活におすすめの漢方薬をご紹介します。

 

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

補中益気湯は、10種類の生薬から構成されています。生命エネルギーである「気」が不足している気虚の方に、からだのなかの気を補い、胃腸の動きをよくする働きがあります。

 

・麻子仁丸(ましにんがん)

麻子仁丸は、麻子仁や大黄など6つの生薬から成り立っています。胃腸の働きが低下し、便が硬くなっている人に対して用いられます。また、腸内の水分不足を改善し、便をやわらかくする効果があります。

 

・潤腸湯(じゅんちょうとう)

潤腸湯は、地黄や当帰など10種類の生薬からできています。腸を潤して、便通をよくする働きがあります。水分不足を補い、コロコロとした便を改善してくれる穏やかな便秘薬です。

 

漢方薬を選ぶときに重要なのは、その人の状態や体質に合っているか、ということです。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に合うのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

 

 

 

4 腸活をして健康で若々しい毎日を!

腸活を続けることは、健康な心身を手に入れることや、美肌や免疫力のアップなどにつながります。健康にも美容にも効果的な腸活の基本は、食事と生活習慣です。

 

腸活に効果的な食材を積極的に取り入れて、睡眠やストレスにも配慮して過ごしましょう。今から腸活を始めることで、若々しく健康的な毎日が送れることでしょう。

 

 

 

<この記事を書いた人> 薬剤師 相田 彩

薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。 総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

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