GLAM Editorial

低血圧の女性に摂ってほしい栄養素と食材を薬剤師が紹介

昔から低血圧で、寒くなって朝起きれずに困っている」

「低血圧によるめまいや立ちくらみを防ぎたい」

「低血圧におすすめの栄養素や食材を知って取り入れたい」

このような悩みをかかえていませんか?

 

低血圧によって朝起きられなかったり、活動中にめまいやふらつきを感じたりすると、日常生活に支障が出て困りますよね。

 

そこで今回は、低血圧の症状やおすすめの栄養素、食材について薬剤師がご紹介します。

 

1 低血圧とは?

低血圧は名前のとおり血圧が低い病気であり、主に収縮期血圧(最高血圧)が100mmHg未満の場合を指します。

 

血圧が低いことによって各臓器に送る血液量が減り、さまざまな自覚症状や機能障害につながるのです。

 

低血圧によってはじめに機能不全が起こるのは脳であり、酸素や栄養が不足することによってめまいや立ちくらみを引き起こす場合があります。そのほかにも、だるさや息切れ、朝起きられないといった症状が出る方もいます。

 

2 低血圧の女性に摂ってほしい栄養素と食事のポイント

 

低血圧の女性はだるさや食欲のなさで食事がきちんと摂れず、栄養バランスが崩れがちです。ここでは、低血圧の女性におすすめの栄養素や食材をご紹介します。

 

2-1 塩分をきちんと摂る

高血圧の方は塩分をなるべく控える必要がありますが、低血圧の方は必要な塩分をしっかり摂って血圧を上げる必要があります。

 

過度に塩分を摂る必要はありませんが、みそ汁や梅干し、漬物といった和食から効率的に塩分摂取するのもいい方法です。

 

2-2 鉄分を摂取する

鉄分は貧血対策として積極的に摂取される栄養素ですが、低血圧の改善にも役立ちます。

 

赤血球の材料である鉄分をしっかり摂取することで血液そのものが増え、正常な血圧の維持につながるのです。

 

鉄分を摂るには、赤身肉やレバー、卵、カツオなどの食材を積極的に取り入れるようにしましょう。

 

2-3 カフェインを摂る

コーヒーや緑茶に含まれるカフェインには、交感神経を刺激して血圧を上げる働きがあります。

 

夜に摂ると睡眠を妨げることもあるので、朝から日中にかけて1日3~5杯を目安に摂りましょう。

 

2-4 普段から水分をしっかり摂る

普段から水分を意識的に摂ることで、血液量を増やして血圧を上げる働きが期待できます。

 

1日あたり、1~2Lは摂取するようにしましょう。200mLのコップでこまめに水分補給することがおすすめです。

 

 

3 低血圧の対策には漢方薬もおすすめ!

低血圧対策には、塩分やカフェイン、鉄分といった栄養素をしっかり摂取することがおすすめです。それらの食生活の見直しに加えて、根本的な体質改善を目指せる漢方薬を活用するのもひとつの方法ですよ。

 

低血圧は、血液循環の低下、過労やストレスによる自律神経の乱れなどが原因と考えられています。

 

低血圧の改善には、「血流をよくして全身に酸素や栄養を行き渡らせる」「胃腸機能を高めて血液循環を改善する」「自律神経のバランスを整え、血圧や心拍を正常にする」「睡眠の質を上げてストレスを改善する」」「水分の循環をよくして新陳代謝を改善する」といった働きがある生薬を含んだ漢方薬が選ばれます。

 

漢方薬は根本からの改善を得意としているので、低血圧が起きにくい体質を手に入れることができます。

 

ここでは、低血圧の対策に用いられる漢方薬を2種類紹介します。

 

<低血圧にお悩みの方におすすめの漢方薬>

補中益気湯(ほちゅうえっきとう):全身に気(エネルギー)を補うことで、胃腸機能を高めて、だるさや虚弱体質に働きかけます。元気や食欲がなく、疲れやすい方におすすめです。(※1)。

 

真武湯(しんぶとう):からだを温め、水の巡りをよくして新陳代謝を高め、冷えや胃腸症状を改善します。通常、中高年や虚弱体質の方におすすめです。(※2)。

 

漢方薬を選ぶ際に重要なポイントは、自分の状態や体質に合ったものを選んでいるかどうかです。症状や体質に合っていないと効果を感じられないだけでなく、場合によってはからだへのダメージを与えることもあります。

 

どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるのはなかなか難しいですよね。しかし、最近では、AI(人工知能)を活用した「あんしん漢方」のようなオンライン相談サービスも登場してきました。

 

AIを活用し、漢方のプロが自分に適した漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が可能です。ぜひ活用してみてください。

 

あんしん漢方(オンライン漢方)

 

 

4 低血圧を改善して日々を元気に過ごそう

低血圧を改善するには、日々の食事を見直すことが大切です。血圧を上げるために、必要な塩分を摂り、カフェインや水分もこまめに摂取しましょう。

 

それに加えて、専門家の指導のもとで漢方薬を活用することもおすすめですよ。ただ、めまいや立ちくらみといった症状がひどい場合は、我慢せずに医療機関を受診して医師に相談してくださいね。

 

参考文献

(※1)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ補中益気湯エキス顆粒(医療用)」

https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8542

 

(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ真武湯エキス顆粒(医療用)」

https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8237

 

 

<この記事を書いた人>

 

稲嶺

 

あんしん漢方薬剤師

稲嶺 千春(いなみね ちはる)

北陸大学薬学科卒業後、製薬企業や調剤薬局に勤務。

様々な経験をする中で、対症療法ではなく、漢方による根本治療の大切さを実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

 

 

 

OTHER ARTICLES

Other Articles

おすすめ記事

RECOMMEND

Recommend