GLAM Editorial

秋は心とからだのケアが重要!旬の食材で秋バテを防止

「涼しくなってきたのに夏バテのようにだるい」

「なんだか疲れがとれにくい」

「秋バテの原因や対処法を知りたい」

このような悩みや疑問をかかえていませんか?

 

過酷な夏が過ぎ去ったのに、やる気の低下やだるさを感じる方も多いのではないでしょうか。秋は気温が下がって過ごしやすい季節ですが、体調不良に悩む方が意外と多くいます。

 

今回は「秋バテ」の原因や対処法について、薬剤師がご紹介します。

 

1 秋バテとは?

秋バテとは、気温が下がって涼しくなってきたにもかかわらず、からだのだるさや疲れやすさなどの不調が続いている状態をいいます。

 

<秋バテのおもな症状>

・だるい

・疲れがとれない

・やる気がでない

・食欲がない

・胃もたれする

・頭が痛い

・立ちくらみやめまいがする など

 

秋バテの症状は夏バテに似ています。秋の季節にこのような症状が気になる場合、もしかしたら秋バテになっているのかもしれません。



2 どうして秋バテになるの?

夏バテは暑さでダメージを受けて体調を崩すイメージがありますが、なぜ過ごしやすい秋に体調不良になるのでしょうか。ここでは秋バテになる原因を3つご紹介します。

2-1 夏のダメージが残っている

秋バテの原因には「夏の疲れ」が関係しています。夏の熱射やクーラーの冷えなど、夏に受けたダメージが残ってしまっているケースです。

 

からだは気候の変化に順応するようにできていますが、暑くて湿気の多い夏から、涼しく乾燥した秋へ変わる気候の変化についていくのは大変です。

 

その結果、からだが悲鳴をあげて秋バテの症状がでてくるのです。

2-2 1日の中での寒暖差が激しい

秋は1日の中での気温差が激しく、自律神経のバランスが崩れやすい季節。日中はまだ夏を引きずったかのように暑いのに、朝晩は冷えるので、からだも適応するのがやっとです。

 

この寒暖差によって自律神経のバランスが崩れ、さまざまな症状を引き起こしてしまいます。

 

2-3 悪天候が多い

秋は台風が襲来しやすく、天候の変化も激しいため、気圧などの影響による不調が起きやすい季節です。

 

気圧の変化が大きいと、自律神経のバランスが崩れて体調を崩しやすくなります。

 

 

3 過ごしやすい秋を楽しむ! 秋バテの対策方法

本来なら涼しくて過ごしやすい季節である秋。おいしい秋の味覚やスポーツの秋も楽しみたいですよね。ここでは、日常生活に取り入れやすい、秋バテの対処法を3つご紹介します。

3-1 からだを温める旬の食材を取り入れる

夏から続くダメージを取り除くためには、温かいものを積極的に摂ることがおすすめです。

 

根野菜を煮込んだスープや豚汁で、疲れたからだをいたわりましょう。ニンジンやネギといった秋の旬野菜には、からだを温める働きがあります。

3-2 ぬるめのお湯にゆっくり浸かる

秋バテ解消には、38~39℃のぬるめのお湯にゆっくり浸かってリラックスすることも大切です。乱れた自律神経が整い、体力や胃腸機能の回復も助けてくれます。

3-3 上着を持ち歩いて温度調節する

秋は1日の気温差が激しいため、寒いときに羽織れる上着を持ち歩くと便利です。

 

クーラーが効いた環境に長時間いなくてはならない場合は、ひざかけやハイソックスの活用もおすすめです。



4 秋バテ対策には漢方薬もおすすめ!

だるさや疲れが続く秋バテを解消するためには、食事や入浴などの生活習慣を工夫し、からだを温めることが大切です。それに加えて、根本から体質改善が目指せる漢方薬の活用もおすすめですよ。

 

漢方薬では、だるさや疲れに対して、足りない栄養を補うだけでなく、消化・吸収の機能を改善し、必要なところに栄養を届ける手助けをしていきます。そのため、根本から疲れやだるさの改善を目指すことが可能です。

 

秋バテ対策には、「消化・吸収機能を改善し、栄養の吸収をよくすることで疲れをとる」「自律神経のバランスを整え、ストレスが原因の疲労や睡眠の質を上げることで疲れを軽減する」「からだを温めることで、疲れた筋肉をほぐす」といった漢方薬を選びます。

 

漢方薬は疲れの原因を根本から改善するため、疲れにくいからだを手に入れることもできます。

 

ここでは、秋バテの解消におすすめの漢方薬を2種類紹介します。

<秋バテの解消におすすめの漢方薬>

 

補中益気湯(ほちゅうえっきとう):からだのエネルギーを補い、だるさや疲れやすさなどの改善に役立ちます。元気がなく、食欲がない方におすすめです(※1)。

 

・六君子湯(りっくんしとう):胃腸の働きを高めて食欲不振を改善します。体力があまりなく、胃腸が弱くて手足が冷えやすい方におすすめです(※2)。

 

漢方薬を選ぶ際に重要なポイントは、自分の状態や体質に合ったものを選んでいるかどうかです。症状や体質に合っていないと効果を感じられないだけでなく、場合によって副作用を招く可能性もあります。

 

どの漢方薬が自分に合っているのかを自分ひとりで見極めるのはなかなか難しいですよね。最近では、AI(人工知能)を活用した「あんしん漢方」のようなオンライン相談サービスも登場してきました。

 

AIを活用し、漢方のプロが自分に適した漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が可能です。ぜひ活用してみてください。

 

あんしん漢方(オンライン漢方)

 

 

5 秋バテに負けないからだで元気に過ごそう!

夏のダメージを引きずる秋バテには、旬の食材を取り入れてからだを温めたり、ぬるめの湯船でリラックスしたりすることが大切です。

 

加えて、専門家に相談して漢方薬を取り入れてみるのもおすすめですよ。悩ましい秋バテを解消し、過ごしやすい秋を元気に楽しみましょう!

 

参考文献

 

(※1)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ補中益気湯エキス顆粒(医療用)」

https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8542

 

(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ六君子湯エキス顆粒(医療用)」

https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8543

 

 

 

 

<この記事を書いた人>



薬剤師 稲嶺 千春
北陸大学薬学科卒業後、製薬企業や調剤薬局に勤務。
様々な経験をする中で、対症療法ではなく、漢方による根本治療の大切さを実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

 

 

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