『マリッジ・ストーリー』
スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーという実力派俳優が夫婦役で共演を果たし、離婚に向かう夫婦の葛藤と苦悩を描くNetflixオリジナル映画。『イカとクジラ』『フランシス・ハ』などで映画ファンから熱烈な支持を集めるノア・バームバック監督が、リアルで辛辣ながら、思いやりあふれる視点でふたりを見つめる。
女優のニコールと監督兼脚本家のチャーリーは、かわいい息子ヘンリーにも恵まれ、ニューヨークで仲の良い家庭を築いていた。しかし次第にふたりの心はすれ違い、円満な協議離婚を望むようになる。話し合いを進める中で、“負けず嫌い”な彼らは、それまでため込んでいた積年の怒りが爆発し、激しく衝突。ついには離婚弁護士を立てて争うことになってしまう……。
＜ここに注目！＞
スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーの演技合戦に震える！
『ロスト・イン・トランスレーション』や「アベジャーズ」シリーズのブラック・ウィドウ役などで人気を誇る世界的スターのスカーレット・ヨハンソンと、「スター・ウォーズ」シリーズのカイロ・レン役などで知られるアダム・ドライバーが、葛藤する夫婦を熱演。お互いの好きなところについて、妻のニコールが「父親でいるのが好きでたまらない人」「私の機嫌が悪くても耐え、私に罪悪感を抱かせない」、夫のチャーリーが「子どもと本気で遊ぶ」「時に僕を励まし、時に放っておいてくれる」と語るなど、尊敬し合い、愛し合っていたはずのふたり。外からは理想的カップルにも見える彼らですが、映画冒頭から離婚へと踏み切っていることが明らかとなり、スカーレットとアダムがその繊細な心の揺れを圧巻の演技で表現しています。
とりわけ、ニコールとチャーリーが激しく衝突する長尺の口喧嘩シーンは鳥肌モノ。ひとたび「あのときこうしてくれたら」「実はこう思っていた」という不満を口にすれば、次から次へとお互いの怒りが溢れ出し、言ってはいけない危険ラインをどんどん超えてしまう2人。その迫力、そして喧嘩の後に訪れる切なさはあまりにもリアル。相手を思いやりたいのに、いつの間にか傷つけてしまう……。夫婦関係の難しさとともに、しっかりと愛の伝わる作品となっており、深い味わいを残す一作です。今季賞レースの最有望株とも目されているので、ぜひチェックを！
『マリッジ・ストーリー』
Netflixにて独占配信中
監督：ノア・バームバック
出演：スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライヴァー、ローラ・ダーン
公式サイト
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