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漢字で「聖林」ってどこの街?明治の翻訳家たちが残したちょっと愉快な「誤訳」の真相

海外都市の漢字表記に残る、明治の翻訳家たちの足跡
戦前の新聞をめくると、ニューヨークが「紐育(ニューヨーク)」、ロンドンが「倫敦(ロンドン)」、パリが「巴里(パリ)」と漢字で並んでいました。
サンフランシスコが「桑方西斯哥港(サンフランシスコ)」、ハワイが「布哇(ハワイ)」と書かれたのも、この時代の名残です。
中でも「聖林」は、コトバンク(デジタル大辞泉)にも「誤り解した」とはっきり書かれていて、調べてみるとちょっと愉快な取り違えの経緯がありました。
クイズ:「聖林」はどこの街
ヒントは3つ。
・映画の街として有名
・本来の語源は『ヒイラギモチの森』
・しかし「聖なる林」と取り違えられて漢字が広まった
選択肢
1.ロサンゼルス
2.ハリウッド
3.ベルリン
4.ボストン
正解は?
正解はハリウッド
「聖林」=ハリウッドです。
コトバンクによれば、地名の由来となった植物の「holly(ヒイラギモチ)」を、よく似た綴りの「holy(聖なる)」と取り違え、「聖なる林」の意味で「聖林」と訳してしまったのが始まりとされます。
本来は「ヒイラギの森」だったはずが、漢字に置き換わるときに意味が一段格上げされてしまった、というわけです。
意訳でつくられた都市の漢字
漢字ペディアやコトバンクに残る表記をいくつか並べてみます。
・布哇(ハワイ):音を写し取った当て字
・羅府(ロサンゼルス):「羅」の府(街)
・華府(ワシントンDC):「華」の府
・新嘉坡(シンガポール):音と意味を組み合わせた表記
音をそのまま写し取った漢字
・紐育(ニューヨーク)
・倫敦(ロンドン)
・巴里(パリ)
・伯林(ベルリン)
・莫斯科(モスクワ)
音の響きに合う漢字を当てるあたり、新聞記者や翻訳家の遊び心が伝わってきます。
まとめ
都市の漢字表記は、明治・大正の新聞記者や翻訳家たちが、世界を必死に日本語へ取り込もうとした足跡そのものです。
ときに「聖林」のような誤訳までそのまま化石化していて、なんとも人間くさい味わいが残っているというわけです。
参考
・コトバンク「聖林(ハリウッド)」
・コトバンク「桑港(サンフランシスコ)」
・漢字ペディア「ハワイ(布哇)」

GLAM Entame Editorial
編集部
エンタメやカルチャーを入り口に、今を生きる大人の感性や知的好奇心を刺激する編集部チームです。話題のニュースやトレンド、SNSで広がるカルチャーから、思わず考えたくなる大人の常識クイズまで。楽しみながら学び、視野を広げられるコンテンツを通して、日常にちょっとした発見や会話のきっかけを届けています。ただ消費するだけのエンタメではなく、知ること・考えること・共有することを大切に。大人だからこそ楽しめるポップカルチャーを、発信しています。
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