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都会ママ「田舎でしょ?」→地方ママの一言でブーメラン直撃!マウント失敗の瞬間とは?【短編小説】

私の名前は亜美。
数年前、都会の喧騒を離れ、夫と自然豊かな郊外の街へ移住しました。
先日、東京で働いていた頃の同僚、麗華さんが初めて我が家に遊びに来てくれました。
彼女は、絵に描いたような「都会ママ」。
都心の一等地のタワーマンションに住み、流行りの服に身を包んでいます。
都会ママのマウント発言
案の定、彼女は家に着くや否や、見下すような発言を連発してきました。
「駅前にデパートもないのね。やっぱり田舎は不便じゃない?」
「空気はいいけど、お子さんの教育とか、将来は大丈夫なの?」
彼女が、自分のいる場所こそが至上だと信じて疑わない「マウント」は、今に始まったことではありません。
私は、庭で楽しそうに遊ぶ子どもたちを眺めながら、苦笑いで聞き流していました。
そして、夏休みの話題になった時です。
麗華さんは、ここぞとばかりに自慢話を始めました。
「うちは来週からハワイなの。主人の会社の福利厚生で、良いホテルが取れて」
そう言って、勝ち誇ったように私を見ます。
「あなたたちはどうせ、近場で済ませるんでしょ?」と、その目は語っていました。
実は住んでいた場所は…
私は、ゆっくりと紅茶を一口飲み、穏やかに、でもはっきりとこう言ったのです。
「私たちは、特に遠出はしないかな。だって、主人の会社の保養所、ここから歩いて5分の場所にあるから」
「……え?」
きょとんとする彼女に、私はとどめの一言を添えました。
「そういえば、麗華さんのご主人の会社とも提携してるみたいだから、この保養所、使えるはずだよ。もしハワイに飽きたら、いつでも遊びにおいでね」
麗華さんの顔が、みるみるうちに固まっていきました。
彼女が「田舎」と見下していたこの街は、実は、都心の一流企業がこぞって保養所を構える、有数のリゾート地だったのです。
彼女たちが年に一度、わざわざ時間とお金をかけて訪れる「非日常」の場所が、私にとっては、毎日の「日常」。
彼女が必死に築き上げようとした序列は、私のたった一言で、綺麗なブーメランとなって、彼女自身に突き刺さりました。
気まずそうに黙り込む彼女の横で、子どもたちの楽しそうな笑い声が、やけに響いて聞こえました。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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