『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』で助演女優賞を受賞したオクタヴィア・スペンサー(Octavia Spencer, 44)が、広告契約を途中で打ち切ったダイエット会社に勝訴した。
オクタヴィアは8月、契約を途中で打ち切り、同意していた70万ドル(約8,400万円)の契約金の全額を支払わなかったとしてセンサ・プロダクツ社を訴えた。裁判所は23日、欠席裁判でオクタヴィアの主張を全面的に認め、同社に94万ドルの支払いを命じた。
「これは当初から依頼人であるスペンサー氏の意向でした。彼女はたびたび不当表示で知られた会社に利用されたのです」と代理人を務めるフリードマン&タイテルマン法律事務所のブライアン・フリードマン(Bryan Freedman)弁護士が米Hollywood Reporter誌でコメントしている。「オクタヴィアの闘う意志を深く誇りに思います」
オクタヴィアはまず、Twitterで同社の商品を宣伝するツイートにハッシュタグ「#spon」(スポンサー)をつけることで広告契約を結んだが、同社が契約を解除したため訴状を提出。同社はこのキャンペーンが不調だったのはハッシュタグのせいだと批判したと彼女は主張した。さらに、ツイートの内容を前もって承認してもらうことは契約に入っていないともつけ加えた。
センサは対抗訴訟を起こし、オクタヴィアが定期的に事前に承認したツイートを投稿することに同意し、またビフォアー・アフターの写真を使用することも許可していたと反論したが、その両方の義務の履行を怠ったとしていた。
ロサンゼルス地裁のマイケル・スターン(Michael Stern)判事は7月17日、オクタヴィアの契約に基づく条件を認め、契約に違反したかどうかは裁判で争うことができるとしたが、センサ社は破産した。
スターン判事が先月、同社の代理人を務める法律事務所が弁護人を降りることを求めた申し立てを認めたため、以降の公判には出席することはなく、23日の公判には弁護人がいないという事態となっていた。
支払いを命じられたとはいえ、センサ社の財政状態を考えれば、オクタヴィアが近く契約金を受け取ることはなさそうだ。
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