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実は「鳴かず飛ばず」は「パッとしない」ではなく「実力を秘めて機会を待つ」意味だった!『史記』が語源の慣用句の由来

「パッとしない」は誤解、本来は実力者への言葉だった
「あの選手、デビュー以来ずっと鳴かず飛ばずだね」こんなふうに、何の活躍もできない状態を指して使われることが多い「鳴かず飛ばず」。
ところがコトバンクの「故事成語を知る辞典」によると、本来の意味は「将来の活躍に備えて行いを控え、機会を待っているさま」とされています。
「パッとしない人」ではなく「実力を秘めて機会をうかがっている人」に使う言葉だったのです。
その語源をたどると、紀元前7世紀の中国・春秋時代にまで遡ります。
語源は『史記』に登場する楚の荘王の故事
コトバンクによると、「鳴かず飛ばず」の由来は中国の歴史書『史記』楚世家に記された紀元前7世紀の出来事とされています。
楚(そ)という国の荘王(そうおう)は、即位してから3年間、まともに政務を行わず、注意する家臣は処刑すると公言していたといわれています。
そこであるとき、ある家臣が「丘の上に鳥がおりますが、3年の間、飛びもしなければ鳴きもしません。何という鳥でしょう」と謎かけをしました。
荘王はそれを機に政務に励むようになり、のちに楚を大きく発展させたとされています。
荘王は長い間、力を蓄えて将来の活躍に備えていたのです。
現代では意味が変化してしまった
コトバンク(デジタル大辞泉)によると、現在の「鳴かず飛ばず」には「将来の活躍に備えて機会を待っているさま」と「何の活躍もしないでいるさま」の両方の意味が載っています。
本来は実力者が機会をうかがう前向きな状態を指していたのに、いつしか「うだつが上がらない状態」という意味で使われるようになったのです。
言葉の意味が時代とともに変化した典型的な例といえます。
まとめ
「鳴かず飛ばず」の語源は『史記』に登場する楚の荘王の故事で、本来は「実力を蓄えて機会を待つ」という前向きな意味でした。
現代では「何の活躍もない」という意味で使われることが多くなりましたが、その言葉の裏には紀元前7世紀の実力者の物語が潜んでいます。
参考
・コトバンク「鳴かず飛ばず」

GLAM Entame Editorial
編集部
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