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『服部(はっとり)』は古代の職業が起源、『五十嵐(いがらし)』は新潟の川の名が由来!よく見る苗字に潜む千年の物語
INDEX

よく見る苗字に潜む、古代の職業と土地の名残
クラスや職場で当たり前に呼んでいる苗字も、漢字を一字ずつほどいてみると、古代の職業集団や地方の川の名前が顔を出してきます。
コトバンク収録の辞書を頼りに「服部」と「五十嵐」を調べてみたら、苗字一つに千年単位の物語が畳み込まれていて、思わず読みふけってしまいました。
クイズ:「服部」はもともと何をしていた一族
ヒントを2つどうぞ。
・「はっとり」と読む
・古代の朝廷に仕えた世襲の職人集団
選択肢
1.刀鍛冶
2.機織り
3.土器作り
4.弓矢作り
正解は?
正解は「2.機織り」
「服部」は、もともと「機織部(はたおりべ)」と呼ばれた古代の職業集団のことです。
機織部は、大化の改新より前に、機織り(はたおり、布を織ること)を専門に大和朝廷へ仕えた世襲の品部(しなべ、職業ごとに編成された集団)でした。
「はたおり」が縮まって「はとり」になり、やがて「はっとり」と発音されるようになって、漢字に「服部」が当てられたとされています。
「五十嵐」は新潟の川の名がそのまま家名に
「五十嵐」のルーツは、新潟県三条市を流れる五十嵐川(いからしがわ)にあります。
烏帽子山(えぼしやま)に源を発する大谷川などを合わせた信濃川の支流で、三条市の市街地で信濃川に合流する川。
その流域に住み着いた人々が川の名を家の名として名乗ったのが起源とされ、地名がそのまま苗字になる、日本の典型的なパターンの一つです。
読みが変わる「音の省略」がカギ
服部も五十嵐も、共通しているのは長い読みが省略されている点です。
「はたおりべ」が「はっとり」に、「いからし」が「いがらし」へ。
耳で何度も呼ぶうちに音がなめらかに削れていく現象は、苗字に限らず日本語によくある変化で、難読苗字を生み出す土壌にもなっています。
まとめ
身近な苗字を辞書でほどくと、千年以上前の機織りの工房や、新潟の山あいを流れる川の風景がそのまま残っていることがわかります。
漢字一字に職業や土地が刻まれているのが、日本の苗字のおもしろさというわけです。
参考

GLAM Entame Editorial
編集部
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