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「一人でそんなに幅を取るの、迷惑なんですけど!」正義感あふれる友人の正論。横で聞いてる私は冷や汗が止まらなかった

「一人でそんなに幅を取るの、迷惑なんですけど!」正義感あふれる友人の正論。横で聞いてる私は冷や汗が止まらなかった
車内を凍りつかせた突然の宣戦布告
正論を主張することは、決して間違った行いではありません。
しかし、その刃の向け方次第では、周囲を巻き込む大きなトラブルへと発展することもあります。
私には、まさにそんな「過剰な正義感」を持つ友人がいます。彼女と一緒に出かけると、常にトラブルの予感に胃を痛めることになってしまうのです。
先日も、二人で電車を利用した時のこと。車内はそこそこ混雑していましたが、私たちの目の前には、一人で明らかに二人分近い座席スペースを占領している乗客がいました。
「ねえ、あの人が少し寄ってくれたら私たちも座れそうなのにね……」
私が耳打ちするようにそうこぼすと、友人は迷うことなくその乗客の前に立ち、氷のように冷ややかな声で言い放ちました。
「すいません。一人でそんなに幅を取るの、迷惑なんですけど」
私は心臓が止まるかと思いました。
「もう少し詰めていただけませんか?」と穏やかに頼めば済む話なのに、彼女のアプローチは最初から完全な攻撃モード。
当然、注意された相手も不機嫌に顔を歪め、こちらを鋭く睨み返してきます。
「なんだと?その喧嘩を売るような態度は何だ!」
「本当のことを指摘しただけですが、何かおかしいですか?」
ヒートアップする二人の声に、周囲の乗客たちの視線が一斉に突き刺さります。車内に流れる緊迫した空気。
私は隣で身を縮めながら、「お願いだから穏便に済ませて……」と心の中で祈り続けるしかありませんでした。
相手がもし手を出してくるような人だったらどうするのか。私まで巻き込まれるのは勘弁してほしいし、周囲にどれだけ迷惑をかけているのか気付いてほしい。ただただ、針のむしろに座らされているような数分間でした。
平行線をたどる価値観
なんとか事なきを得て電車を降りた直後、私はこらえきれずに口を開きました。
「ねえ、言いたいことは分かるんだけど、あんなトゲのある言い方しなくても……。危ないよ?」
私なりに言葉を選んで伝えたつもりでした。しかし、彼女の口から飛び出したのは、微塵も悪びれない言葉だったのです。
「どうして?マナー違反をしているのはあっちなんだから、私の発言は正当でしょ!」
「そうだけど、角が立たないように柔らかく切り出すこともできたじゃない?」
「非常識な相手に、どうしてこっちが下手に出なきゃいけないの?」
見事なまでの堂々巡りでした。
どんなに言葉を尽くしても、私の恐怖心や戸惑いが彼女に響くことはありません。自分の正論が周囲をどれだけ凍りつかせ、ヒヤヒヤさせているのか、彼女は一向に理解していない様子でした。
「ああ、この考え方はきっとずっと変わらないんだな……」
そう悟った瞬間、全身からどっと疲労感が押し寄せてきました。
曲がったことを許せないその正義感は、彼女の美徳なのかもしれません。けれど、公共の場であの戦闘態勢を崩さないのであれば、一緒に外出するのはもう限界です。
最近の私は、どうやって彼女と自然に距離を置こうか、そんなことばかり考えてしまっています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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