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「年収1000万かな」マッチングアプリで出会った男。だが、会計時に男の正体が発覚、実は【短編小説】
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「年収1000万かな」マッチングアプリで出会った男。だが、会計時に男の正体が発覚、実は【短編小説】
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
完璧に見えた彼
「年収1000万かな、大体それくらいは稼いでるよ」
マッチングアプリで出会った彼は、高級感の漂うフレンチレストランで、グラスを回しながらさらりと言い放ちました。プロフィール通りの端正な顔立ちと、自信に満ち溢れた語り口。
いかにもエリートサラリーマンといった風貌の彼に、私は適度な相槌を打ちながら食事を楽しんでいました。
彼はいかに自分が大きなプロジェクトを動かしているか、どれほど会社から期待されているかを饒舌に語ります。話の内容は少し大げさでしたが、その自信満々な態度に、私は相槌を打ちながら食事を楽しんでいました。
しかし、デザートを食べ終え、いざお会計の時間になると、彼の態度は一変したのです。
「あ、ごめん。今日、カードを家に忘れてきちゃったみたい。ここは君が払っておいてくれる? もちろん、後できっちり返すからさ」
私は呆れを通り越して驚いてしまいました。
あんなに稼いでいると豪語していたのに、万単位の食事代を女性に肩代わりさせようとするなんて。
私が渋々バッグから財布を出そうとしたその時、彼のカバンから社員証が床に滑り落ちました。
カバンから落ちた正体
そこには、私が勤めている会社のロゴマークと、彼の顔写真が印刷されていました。
さらに、ストラップの色は「一般社員」であることを示す青色。彼は、私が統括している部署とは別の部署に所属する平社員の男性だったのです。
私は彼をじっと見つめ、静かにはっきりと口を開きました。
「それ、うちの会社の社員証ですよね。私は〇〇部の部長です。あなたは△△部の所属ですね」
その瞬間、彼の顔からはみるみる血の気が引き、真っ青になりました。
「え、あ、いや、その……」
声にならない声を漏らす彼を横目に、私は自分の分だけの代金をテーブルに置き、席を立ちました。
翌週、オフィスですれ違った彼の背中は、二度と思い出したくないほど情けないものでした。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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