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「すいません。クレームです」部下から定時間際にチャットで報告→急いで部下に電話した結果【短編小説】

「すいません。クレームです」部下から定時間際にチャットで報告→急いで部下に電話した結果【短編小説】
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
部下からの報告
金曜日の夕暮れ時。
外出先での打ち合わせを終え、最寄り駅へと歩を進めていました。
時刻は17時58分。「これで今週も終わりだ」とホッとしていた、その時です。
ピコン。
スマートフォンが短く震え、画面には社内チャットの通知。送り主はチームの若い部下です。
不思議に思いつつメッセージを開いた瞬間、私の思考は完全に停止しました。
『すいません。クレームです。昨日お送りした資料の金額が間違っていたようで、お客様からお怒りのご連絡がありました。申し訳ありません。』
金額の間違いといえば、絶対にあってはならない重大なトラブル。
「なぜ今報告してくるの!?しかもチャットで!」
心臓が早鐘を打つ中、慌てて部下の携帯へ発信します。
むなしく響く呼び出し音。
何度かけても、一向に応答する気配がありません。
嫌な予感が全身を駆け巡ります。
私は駅へ向かう足を止め、踵を返して会社へと走り出しました。パンプスでアスファルトを蹴り、息を切らしながらの猛ダッシュ。
会社に戻ると…
なんとかオフィスに飛び込み、一直線に向かったのは部下のデスク。
しかし、そこに部下の姿はありませんでした…。
きれいに片付けられた机。そして、完全に電源の落ちた黒いモニター。
自分のパソコンを立ち上げて確認すると、部下のアカウントはすでに「オフライン」。
メッセージの送信時刻は17時59分でした。
そう、部下は定時わずか1分前に爆弾のような報告を送りつけ、そのまま逃げ帰ってしまったのです。
「嘘でしょ!帰ったの?」
閑散とし始めたオフィスで、一人呆然と立ち尽くす私。
お客様が激怒している以上、放置はできません。
金曜夜の予定は泣く泣くキャンセルし、たった一人で事態の把握と謝罪対応に追われることになりました。
あの時の底知れない絶望感と虚無感。
皆さんも、定時間際のチャットにはどうかお気をつけください。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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