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「2年だけなら」と引き受けた町内会の役員。だが、町内会長が突きつけてきた、理不尽すぎる二択とは

「2年だけなら」と引き受けた町内会の役員。だが、町内会長が突きつけてきた、理不尽すぎる二択とは
良かれと思って引き受けたのに
「2年だけなら、なんとか頑張ろう」
仕事と家事に追われる日々を送る40代の私にとって、町内会の役員という大役は決して簡単なものではありませんでした。
それでも、地域のためになるならと決心して引き受けたのです。
ところが、役員の仕事が始まって数ヶ月が経った頃、思いがけない知らせが舞い込みました。
市から「役員の一斉選任のタイミングを合わせるため、今回は特例措置として1年での退任も認める」という通達があったのです。
(1年で終わるなら正直ありがたい。でも、もともと町内会の決まりは2年任期だし、どう対応するのが正解なんだろう?)
方針がはっきりしないままでは落ち着かず、私は直接、町内会長に相談へ行くことにしました。
「会長、市から『1年交代も可』という連絡がありましたよね。私は最初の約束通り、あと1年継続して、トータル2年務め上げる形で問題ありませんか?」
当然「それでいいよ」と言ってもらえると思っていた私に対し、会長は渋い顔をして予想外の言葉を返してきました。
「いやあ、困るんだよね。その『2年』って期間が、一番都合が悪いんだよ」
「えっ……都合が悪い、とは?」
「来年、市の方針で役員の顔ぶれを一斉に変えるタイミングが来るだろう?そこで君に『あと1年だけ』残られちゃうと、新体制のメンバーとサイクルがズレちゃうんだよ。だから、今の1年だけで潔く辞めてもらうか。もし残るんだったら、改選された後の『次の2年』も一緒にやってもらう。つまり、合計4年だね」
頭の中が真っ白になるのがわかりました。
「4年ですか……?でも、私は最初にお約束した2年間を中途半端にせず、しっかり務めたいだけで…」
「だからね、もう『2年』っていう選択肢自体が存在しないんだって。今すぐ役員を降りるか、それとも4年間きっちりやり遂げるか。どっちかに決めてもらわないと、こっちだって次の組織づくりが進まないんだよ」
あまりにも乱暴な二択でした。
私はただ、ルール通りに自分の責任を果たしたいだけなのです。
それなのに会長は、町内会側の都合ばかりを並べ立て、「1年か、4年か」という極論で私を追い詰めてきます。
(いくらなんでも、やり方が強引すぎる……!)
断り切れない同調圧力
「さすがに4年は負担が大きすぎます。なんとか、当初の約束通り2年ということでお願いできないでしょうか?」
「うーん、でも今回は特例の時期だからねえ。続けてくれる気があるなら4年、それが無理なら今すぐ交代。これしかないんだよ。で、君はどうするつもり?」
言葉の響きこそ穏やかでしたが、そこには決して「No」を許さない強烈な圧力が潜んでいました。
この狭いご近所付き合いの中で「じゃあ、1年で辞めます」と投げ出せば、後々どんな陰口を叩かれるかわかったものではありません。
結局、周囲に波風を立てるだけの度胸がなかった私は、視線を落としてこう答えるしかありませんでした。
「…わかりました。引き受けさせていただきます」
あの時の自分のひどく沈んだ声が、今でも耳の奥にこびりついて離れません。
善意から引き受けた役目だったはずなのに、気づけば退路を断たれ、倍の任期という不当な重荷を背負わされてしまったのです。
「まだあと3年も残ってるなんて……」
壁のカレンダーを見るたびに、どっと疲れが押し寄せ、重いため息が漏れます。
到底納得などできていませんが、今日も私は鉛のように重い足取りで、役員会の集まりへと向かっています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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