GLAM Editorial

2022.06.10(Fri)

働き女子は便秘がち?スッキリお通じで憧れのぺたんこお腹になる習慣とは

 

「気づけば何日も便秘が続いている」
「仕事で忙しいとなぜ便秘になりやすいの?」
「便秘解消に役立つ方法を知りたい」

 

このような疑問や悩みをかかえていませんか? 実は、働く女性のなかには便秘で悩む方が多いのです。
仕事で忙しいのに、便秘によるお腹のハリや肌荒れに悩むのはつらいですよね。


そこで今回は、便秘の原因や便秘の解消方法について薬剤師がご紹介します。

 

1.働き女子は、なぜ便秘になりやすいの?


まずは、仕事で忙しい女性が便秘になりやすい原因を3つご紹介します。

1-1.デスクワークで運動不足に

デスクワークが続いて運動不足になると、腸が刺激されないために便を押し出す力が弱くなり、便秘の原因となります。

ウォーキングや軽いストレッチなどでからだを動かすと、腸が刺激を受けて便を先へと送り出す「ぜん動運動」の活性化につながります。

 

1-2.ストレスフルな環境

仕事で忙しく、ストレスを感じている女性は便秘になりやすい傾向があります。腸の働きは自律神経によって支配されているため、自律神経に大きく影響するストレスは便秘の原因になるのです。


自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、腸の運動は副交感神経が優位な場合に促進されます。しかし、ストレスが強い状態が続くと自律神経のバランスが崩れて腸の働きを乱し、便秘や下痢といった症状を引き起こすのです。


1-3.食生活の乱れ

「外食続きで肉ばかり食べている」「なかなか野菜を摂れない」「時間がなくて食事の量が少ない」といった経験はありませんか?肉類に含まれる脂質は便通を良くする働きがありますが、過剰に摂取すると腸内環境が乱れて便秘になりやすくなります。
また、野菜を食べる量が少ないと、便通を良くする食物繊維が摂取できません。さらに、食事量が少ない場合は便のカサを増やすことができず、排便しにくくなってしまいます。


2.心もからだもスッキリ! 便秘を解消する習慣

では、便秘を解消するにはどのような対策が効果的なのでしょうか。働く女性が便秘解消のために生活に取り入れやすい習慣を3つご紹介します。

2-1.水分をたくさん摂る

水分をたくさん摂ることで便がやわらかくなり、消化管に刺激を与えて大腸の運動を促す効果も期待できます。水分不足による便秘を防ぐには、1日に1.5~2Lほどの水分を摂りましょう。


「仕事中は忙しくてなかなか水分摂取ができない」という方は、起きがけにコップ1~2杯(500ml程度)の水を飲むことをおすすめします。睡眠中に汗などでからだから出てしまった水分を補給し、大腸に刺激を与えて排便を促すことができますよ。

2-2.食生活を改善する

便通を良くするには、食物繊維や発酵食品を積極的に摂ることがおすすめです。

食物繊維は水溶性と不溶性の2種類に分けられます。不溶性食物繊維は野菜や豆類に多く含まれており、便のカサを増やして腸を刺激する働きがあります。


一方、水溶性食物繊維は果物や海藻類に多く含まれており、便をやわらかくしてスムーズな排便を促します。

また、腸内環境を改善するといわれているヨーグルトやキムチ、納豆などの発酵食品を摂ることもおすすめですよ。

2-3.適度な運動を取り入れる

ウォーキングやストレッチなどの適度な運動は腸を刺激し、排便を促進します。激しい運動でなくても、自分のペースでできる運動を継続しましょう。

なかなか運動する時間がとれない方は、デスクワークの合間にお腹をやさしくマッサージすることによっても腸を刺激できます。

3.便秘解消には漢方薬もおすすめ!

便秘解消には、漢方薬の活用もおすすめです。

便秘解消に使われる漢方薬としては、体内の便と一緒に脂質を排出する瀉下作用、尿と一緒に老廃物や毒素を排出する利尿作用、代謝を上げて脂肪の吸収を抑える作用などがある生薬を含んだものが選ばれます。


ここでは、便秘解消に用いられる漢方薬を2種類紹介します。

 

<便秘にお悩みの方におすすめの漢方薬>

加味逍遙散(かみしょうようさん):滞った気の巡りを整えることで便通を良くします。体力中等度以下で、肩が凝り、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状を有し、ときに便秘の傾向のある体質の方におすすめです(※1)。

 

麻子仁丸(ましにんがん):腸を潤し、便をやわらかくすることで便秘を解消します。体力中等度以下で、コロコロしたウサギのふんのような便が出る方や、便秘、のぼせ、ふきでもの(にきび)、お腹のハリなどの症状がある方におすすめです(※2)。

 

漢方薬を選ぶ際に重要なポイントは、自分の状態や体質に合ったものを選んでいるかどうかです。症状や体質に合っていないと効果を感じられないだけでなく、場合によってはからだへのダメージを与えることもあります。


どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるのはなかなか難しいですよね。しかし最近では、AI(人工知能)を活用した「あんしん漢方」のようなオンライン相談サービスも登場してきました。


AIを活用し、漢方のプロが自分に適した漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が可能です。ぜひ活用してみてください。

 


あんしん漢方(オンラインAI漢方)

4.ぺたんこお腹でスッキリしよう!

便秘が続くと、お腹のハリや肌荒れ、食欲不振など、悩ましいことが多いですよね。仕事を頑張っていると、どうしてもストレスや運動不足で便秘になりがちです。

この記事で紹介したとおり、便秘を解消するには、適度な運動や食生活の改善、水分の補給が大切です。また、専門家に相談して漢方薬を取り入れるのも良い選択肢です。
便秘解消の習慣を日々の生活に取り入れ、ぺたんこお腹でスッキリしましょう!


参考文献
(※1)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ加味逍遙散エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8230
(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ麻子仁丸エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=9157

<この記事を書いた人>

薬剤師 稲嶺 千春
北陸大学薬学科卒業後、製薬企業や調剤薬局に勤務。
様々な経験をする中で、対症療法ではなく、漢方による根本治療の大切さを実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

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