現地時間22日夜に行われたアカデミー賞授賞式でジュリアン・ムーア（Julianne Moore）が着用したドレスは、シャネル（Chanel）のデザイナーを務めるカール・ラガーフェルド（Karl Lagerfeld）が彼女のためにデザインした特注品だという。ジュリアンは『アリスのままで』の演技により、アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得。裾が床まで届く白いロングドレスは、カール自らが描いたデザイン画をもとに27人の職人が１ヶ月以上かけて作り上げたものらしい。
「２人は友人同士で、ジュリアンが映画に出演する際にカールが協力したこともあります。彼女が演じる役のために、カールがスーツをデザインしたこともあるんですよ。彼らはとてもいい関係なんです」と、ジュリアンのスタイリストを務めるレスリー・フレマー（Leslie Fremar）さんはStyle.comに話している。「カールはジュリアンのためにドレスのデザイン画を描きました。抽象絵画のような素晴らしいデッサンで、額に入れて飾っておけるような完成度でした。私たちはオートクチュールのショーで発表されたピンク色のトップスとスカートが気に入っていたので、カールはそれをドレスとして再構築するために、もう１度デザイン画を描いてくれたんです。ドレスは27人の職人さんが965時間かけて作ってくれたんです。色はピンクから白に変えました」。
自身が着用している衣裳についてレッドカーペットなどで質問された時はブランド名を答えるものだが、昨夜のジュリアンは慣例を破ってデザイナーの名前を挙げていた。
授賞式で披露したジュリアンのドレス姿をカールがどう思ったかはわからないが、きっと気に入ってもらえるとレスリーさんは考えている。「私はクールで新しさもあり、なおかつモダンなファッションが好きなのですが、今回は時代を越えたクラシックなドレスにしたいと私もジュリアンも思っていました。彼女はもう54歳です。だから今後何があっても、あの時のドレスは良かったと思えるような１着を選びたかった。それに、赤毛の人には白いドレスが似合いますからね」と、レスリーさんは話している。
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