ELIE INOUE

コペンハーゲンで発見! 北欧デザインを代表する注目ファッションブランド3つ

1月28日から30日に開催された2020-21年秋冬コレクションの「コペンハーゲン・ファッション・ウィーク」に参加してきました。北欧最大のファッションウィークとあって、ヨーロッパからインフルエンサー、ジャーナリスト、バイヤーが集結する同イベント。

“北欧デザイン”というと、機能性とデザイン性に優れたインテリア用品といった認知が浸透していますが、実はファッション業界からも注目されています。とくに“サステナブル”や“エシカル”といったキーワードを真っ先に打ち出し、先駆的である北欧。山々と水、美しい景色が広がる北欧諸国に暮らす人々は、古くから自然との共存を重視しその恩恵を受けてきたぶん、深刻化する環境問題の改善に積極的なようです。今回は世界的に人気の高い、注目の北欧ファッションブランド3つをご紹介します!


デンマークを代表するブランドへと成長を遂げた「セシリー バンセン」。デンマークで生まれ育ち、ロンドンの美術系名門校でファッションデザインを学んだ後、2015年に自身の名を冠した同ブランドをスタートさせました。なんといってもシグネチャーは、ふんわりと構築的なボリュームのあるガーリッシュなドレス。クチュールの職人技と彫刻のシルエットを組み合わせ、独特の世界観を持っています。決して可愛いだけではなく、足元はスニーカーやフラットシューズを合わせる提案や、上質で洗練された素材によって大人っぽく仕上げてくれます。新コレクションを見る度に、普段は隠れている自分の奥底に眠る乙女心をくすぐられます!


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カジュアルで日常使いできるアイテムの多い「ガンニ」も成長を続けています。2000年にカシミヤ製品を扱う店としてオープンし、その後09年にレフストラップ夫妻がコンテンポラリーブランドとして再スタートしたところからブランドは始まっています。以前デンマーク出身の業界人に取材したところ、「ガンニ」が生み出す女性像こそ“コペンハーゲンガール”そのものだとか。フラワープリントやフリルといったディテールはフェミニンながら、メンズっぽいオーバーサイズのコートやワークウェア風パンツといったミスマッチなアイテムを組み合わせて、アクティブなのが特徴。「優美なドレスを着ていても足元はスニーカーで、自転車に乗って街中を回るのがコペンハーゲンガール」だとデザイナーがコメントしていたのが印象的です。




ファッション・ウィーク期間中、ショー会場の来場者や街中の女性を観察していると「リトル リフナー」のバッグ所持率が高かったです。ブランドを立ち上げたのは、雑誌編集者としてキャリアを積んだスウェーデン出身のポリーヌ・リフナー。北欧のミニマリズムとイタリアの職人技を組み合わせ、働く女性に向けた機能性の高いバッグを作ることに専念しているそう。彼女自身が編集者というキャリアを重ねているだけに、機能性の高さにはとっても説得力があります。ミニサイズでもマチがあって収納力があり、大きめトートは上質なレザーを使っているため重くなく、曲線美を生かしたシンプルで美しいデザイン。「リトル リフナー」ファンはリピート率も高く、まだまだ成長していきそうな今後に期待です!



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