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「この間言っていた案、採用されたんですね!」みんなの前で企画をパクった先輩を祝福した→課長が静かに真相を聞き始めた結果

「この間言っていた案、採用されたんですね!」みんなの前で企画をパクった先輩を祝福した→課長が静かに真相を聞き始めた結果

繰り返されてきた横取り

入社して5年目のことだった。同じ部署の先輩が、私の出したアイデアを自分のものとして提出することが何度かあった。

最初は偶然かと思っていた。

しかし同じことが続き、しかも毎回「自分が考えた」という言い方で上に提出されると、さすがに偶然とは思えなくなってきた。

証拠をそろえる余裕もなく、直接問いただす勇気も出ないまま、ただ黙って見ていた。腹

の奥に何かが溜まっていく感覚は、日を追うごとに大きくなっていった。

そのうちにまた新しい企画会議があった。

私が前の月のチームの雑談の中で話していた販促のアイデアが、そのまま先輩の名前で会議に出てきたのだ。

その場にいた同僚が後から小声で「あれ、あなたが言ってた内容だよね」と確認してきた。

そして、それが採用された。

同僚たちがいる場での一言

翌朝、先輩が同僚数人と話しているところに私は近づいた。

特に考えていたわけではなく、ほとんど反射的に口から出た言葉だった。

「この間言っていた案、採用されたんですね!おめでとうございます」

先輩の表情が一瞬固まった。その場にいた同僚たちも、少しだけ動きを止めた。私はそのまま自分の席に戻った。胸が早鐘を打っていたが、後悔はなかった。

数分後、直属の課長が先輩のそばに寄っていくのが見えた。なんとなく様子を気にしながら仕事をしていると、課長がこちらに向かって歩いてきた。

「あの案について聞いてもいいですか」と言われた。

詳しい経緯を聞かれ、私は雑談のときに話した内容と日付を伝えた。

その日一緒に食事していた別の同僚も、同じ話を聞いていた。その場で先輩も呼ばれ、課長が静かに確認を始めた。先輩は最後まで明確な答えを出せなかった。

先輩が遠くの部署へ

それから2週間ほど経ったある朝、先輩が別のフロアへ異動になったと聞いた。

公式な発表は「業務の都合」という言い方だったが、同じフロアの誰もが理由を察していた。

先輩がいなくなってから、気づかないうちにどれだけ緊張していたかが分かった。

自分のアイデアを出すたびに、次は誰に提出されるかと身構えていたのだ。気がついたら、会議でも発言を控えるようになっていた。

あの朝、みんなの前で口から出た一言は、意図した作戦でも何でもなかった。それでも、その一言が真相を引き出す入口になった。課長が動いてくれたことで、長く続いていたモヤモヤがようやく晴れた気がした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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