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「昔は生徒会長を任されてさ」と過去の栄光にすがるマウント上司。だが、新人の悪気ゼロな一撃で完全に沈黙した話

「昔は生徒会長を任されてさ」と過去の栄光にすがるマウント上司。だが、新人の悪気ゼロな一撃で完全に沈黙した話

終わりの見えない「あの頃は凄かった」アピール

これは数年前、私が以前勤めていた職場でのエピソードです。

当時、私の部署には5歳年上の女性上司がいたのですが、彼女は息を吐くように「マウント」を取ってくるタイプでした。

「私、高校時代は生徒会長を任されててさ。全校生徒を引っ張ってたわけよ」

「大学の時は、イケてるグループの中心にいたんだよね〜。いわゆる1軍ってやつ?」

「昔の彼氏がさ、もう信じられないくらい尽くしてくれて……」

ランチ中も、ちょっとした休憩時間も、業務の合間でさえも、上司の口から飛び出すのは自分の自慢話ばかり。しかし、よくよく耳を傾けてみると、語られているのは見事に「過去」の出来事だけなのです。

「また過去の武勇伝タイムが始まったよ……」

「現在進行形の話じゃないのに、ドヤ顔されてもね」

私たち同期は顔を見合わせてはこっそりため息をつき、角が立たないよう適当に相槌を打ってやり過ごす日々を送っていました。

誰も彼女の自慢話に感銘など受けていないのですが、上司本人は「みんなから尊敬の眼差しを向けられている」と固く信じて疑わない様子でした。

無邪気な新人による、予期せぬカウンター

そんなどこかウンザリする日常に変化が訪れたのは、春の時期。私たちの部署に、明るくて素直な新人の女の子が配属されてきたのです。

案の定、彼女も上司の自慢話の新たなターゲットに選ばれました。ある日の昼休み、いつものように上司の独演会が幕を開けます。

「私って根っからのリーダー気質みたいでさ。高校時代も生徒会長として、みんなをまとめてたんだよね〜」

得意げな表情で語る上司。私たちは「また始まった」と内心あきれながらお弁当をつついていました。すると、新人の女の子が目をキラキラさせて身を乗り出したのです。

「ええっ、生徒会長ですか!?カッコいいですね!」

上司は満足そうに深く頷きます。しかし、新人の発言には続きがありました。

「でも、それって高校生の時ってことは……えっと、計算すると十数年も前の話ですよね!?」

その瞬間、その場の空気がピタリと凍りつきました。

「そんな大昔の出来事を、まるでつい最近のことみたいに鮮明に覚えてるなんて、ものすごい記憶力ですね!私なんて、3年前のことすら忘れちゃうのに!」

一切の嫌味を含まない、純度100%の感心。笑顔を浮かべた新人が、悪気など微塵もない“ド直球のストレートパンチ”を見事に決めたのです。

「あ……えっと、まぁ、そうね……」

さしものマウント上司も、これには返す言葉がなくタジタジに。

「十数年も前の栄光にすがりついている」という事実を、純粋な目をした新人に無自覚にえぐり出されたのが相当恥ずかしかったのでしょう。上司は顔を真っ赤にして、すっかり黙り込んでしまいました。

この日を境に、上司の口から過去の栄光が語られる回数は激減。

無邪気な新人による悪意のない一言が、私たちを長年のストレスから救い出してくれた、なんとも痛快な出来事でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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