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「私、もう更新しません」有能な人には丸投げ、できない人には過保護。50代派遣社員が直面した歪な職場のリアル

「私、もう更新しません」有能な人には丸投げ、できない人には過保護。50代派遣社員が直面した歪な職場のリアル
ハリボテの活気と、ずさんな内部
「要領よく仕事をこなす人間が割を食い、ミスの多い人間が甘やかされる。こんな理不尽な環境が許されていいのでしょうか」
現在50代、派遣社員として働いています。
今年の9月から就業したのは、従業員数100名ほどの食品メーカーでした。
商品は美味しく、社内には営業担当たちの威勢のいい声が響き渡っています。
表向きはとても活気にあふれた優良企業に見えました。
しかし、いざ内部に入り込んでみると、そこは呆れるほどの「管理不足」がまかり通る無法地帯だったのです。
「あの、あそこでパソコンに向かっている方……お名前は何でしたっけ?」
「さあ……。人事の担当に確認しないと分かりませんが、おそらく短期で入った派遣の方じゃないかと」
システム化が進んでいると謳いながら、現場はおろか人事ですら「誰を派遣で受け入れているのか」を正確に把握していない体たらく。
当然、受け入れ時の教育体制やセキュリティ意識も、形ばかりのお粗末なものでした。
報われない努力と、露骨な「えこひいき」
中でも一番私の心をすり減らしたのは、あまりにも偏った「業務の割り振り」です。
「もうそこまで終わらせてくれたの?さすがね。じゃあ次、この処理もお願いしていい?」
「えっと、その業務のフローはまだ教えていただいていませんが……」
「平気平気、あなたのスキルなら見よう見まねで出来るわよ!よろしくね」
きちんとした説明もないまま、次々と新しい業務を押し付けられる毎日。
その一方で、ふと隣のデスクに視線を移すと、そこには耳を疑うような光景が広がっていました。
「あらあら、ここの操作はこうするのよ。難しかったら一緒に画面を見ましょうね。焦らなくて大丈夫だから」
何度教えても仕事が覚えられないスタッフに対しては、まるで腫れ物に触るかのような過保護とも言える手厚い指導がされているのです。
効率よく業務を終わらせれば終わらせるほど、新しい仕事が降ってきて自分の首が絞まっていく……。
そんな「負のループ」に巻き込まれ、私は心底疲弊してしまいました。
見切りをつけた帰り道
ある日の退勤時。
私と同じく短期契約で入った派遣の同僚と帰り道が一緒になり、思わず本音をこぼしました。
「ねえ……うちの部署のやり方、やっぱり変だと思わない?」
「絶対にそうよ。真面目にこなす人ほど仕事を押し付けられて、手が遅い人は甘やかされるなんて。あからさまな贔屓を見せつけられてるようで、本当に嫌になるわ」
「私、12月の契約満了でここを去ることにしたわ」
「奇遇ね、私もよ。こんなところ、一緒にさっさと見切りをつけましょう」
50代というこの年齢になって、ここまで露骨で幼稚な不条理を突きつけられるとは想像もしていませんでした。
これまで培ってきた仕事へのプライドを、こんないい加減な職場で削り取られるのはもう真っ平です。
私たちは迷うことなく、12月末での契約終了を決断しました。
今はただ、肩の荷が下りた清々しい気持ちで、最終日までのカレンダーを指折り数える毎日です。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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