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「どちら様ですか?」実家に鳴り響いた詐欺の電話。未然に防いだ私に、両親が言い放った最低な言葉にドン引き

「どちら様ですか?」実家に鳴り響いた詐欺の電話。未然に防いだ私に、両親が言い放った最低な言葉にドン引き
実家に鳴り響いた電話
二十歳を目前にした、ある日の午後。
実家のリビングに鳴り響いた一本の電話。
「あ、久しぶり!〇〇ちゃんいる?」
受話器から聞こえてきたのは、やけに馴れ馴れしい、聞き覚えのない男の声でした。
「どちら様ですか?」
戸惑う私を余所に、彼は弾んだ声で続けます。
「実は今度、繁華街のオフィスでブランド品の展示会をすることになってさ。今回、特別に無料招待の権利が当たったんだよ!交通費も出したいから、本人確認できる免許証か保険証、あと印鑑も持って遊びに来ない?」
免許証に印鑑。
二十歳の私でもピンとくる、典型的な「デート商法」の手口。
「結構です! お断りします!」
食い気味にそう告げ、受話器を叩きつけるように切った私。
両親からの恐ろしい言葉
詐欺まがいの勧誘を未然に防いだ。そう安堵したのも束の間、横でやり取りを聞いていた両親から、予想だにしない言葉が飛んできたのです。
「どうしてそんなに冷たく切るんだい?」
父が、まるで私が悪いことでもしたかのような顔で咎めてきます。
「今の時代、黙っていても高級品や宝石なんて売れないんだよ。お客さんと仲良くなったと思い込ませて、何としてでも売ろうとするのは、仕事なんだから仕方ないじゃないか」
呆然とする私に、隣にいた母までもが切実な表情で言葉を重ねました。
「お母さんね、正直に言うと嬉しかったのよ。昔、学校で孤立していたあんたに、若い男の子から電話が来るなんて……」
「お母さん……?」
「たとえそれが知り合いのふりだとしても、それでもいいの。誰かが声をかけてくれたっていう、その事実だけで安心したのよ」
あまりの衝撃に、言葉を失う私。
確かに小中高と、クラスで浮いてしまった時期があったのは事実。
けれど、決して不登校だったわけではないし、それなりに友人も、当時付き合っていた彼氏だっていたのです。
「お父さんもお母さんも、何を言ってるの? あれは私を騙そうとしている詐欺みたいなものだよ?」
必死に訴えても、両親は「嘘でもいいから、あんたに友達がいると思いたかった」と言わんばかりの表情。
怪しい勧誘電話そのものよりも、私の人間関係をそこまで絶望視し、詐欺師の嘘にすら縋ろうとする親の姿。
一番の味方であるはずの家族に、自分の存在を否定されたような虚しさ。
あの時感じた、胸の奥が冷たくなるような「もやっと」した感覚は、40代になった今でも、決して消えることはありません。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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