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「もう着ないでしょ?」と妻のコートを勝手にフリマで売る夫。だが、ポケットの中身を知り絶句【短編小説】

「もう着ないでしょ?」と妻のコートを勝手にフリマで売る夫。だが、ポケットの中身を知り絶句【短編小説】
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
夫の身勝手なフリマ出品
「これ、もう着ないでしょ?」
夫がクローゼットから一着のロングコートを引っ張り出しました。
それは数年前の誕生日に奮発して買った、お気に入りのコートでした。最近は子供の送り迎えで汚れるのが怖くて、大切にしまい込んでいたものです。
私は夕飯の支度で手が離せず、「勝手に触らないで」と背中で答えました。
しかし、近所の公園で開催されるフリーマーケットに出店するのが趣味の夫は、私の言葉を軽く聞き流しています。
夫はすでに荷物を玄関にまとめていました。
「あのコート、状態が良いから高値で売れそうだよ」
意気揚々と語る夫の言葉を聞き、私は血の気が引くのを感じました。売られることへの怒りよりも、ある重大な秘密を思い出したからです。
「待って!ポケットの中身、確認したの?」
夫は怪訝な顔をしながら、段ボールからコートを取り出しました。
私は震える手でポケットへ指を滑り込ませたのです。
ポケットに隠された秘密
そこから出てきたのは、封筒でした。中には、私が結婚してからコツコツと貯めてきた、数十万円もの「へそくり」が入っています。
中身を見た瞬間、夫の顔から血の気が引いていくのが分かりました。
まさか大金が隠されているとは、夢にも思わなかったのでしょう。私は夫を見て、言い放ちました。
「勝手なことをするから、大事なものを失うところだった」
「ごめん、本当に……」
震える声で謝る夫を横目に、私は静かにコートをクローゼットに戻しました。
物には、持ち主にしかわからない価値と想いが詰まっているのだと、夫がようやく理解した瞬間でした。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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