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映画館で「頭が邪魔!見えねぇよ」と後ろの席から足蹴り。振り返った瞬間、私が固まったワケ【短編小説】

映画館での悲劇
ずっと楽しみにしていた話題の映画を見るため、私は一人で映画館を訪れました。
少し奮発して買ったポップコーンとドリンクを抱え、一番見やすいと思う中央の席に座ります。
館内がゆっくりと暗くなり、期待していた本編が始まりました。
美しい映像と音楽。物語の世界にどっぷりと浸っていた、まさにその時です。
「チッ……頭が邪魔!見えねぇよ」
すぐ後ろの席から、トゲのある低い女性の声が聞こえてきました。
え? 私のこと? 驚いて背筋を伸ばしてみましたが、私は平均的な身長ですし、特に前のめりになっていたわけでもありません。聞き間違いか、あるいは他の人のことかもしれません。
そう思おうとした瞬間でした。
ドンッ!
椅子の背もたれ越しに、強い衝撃が走りました。
明らかに、後ろから足で蹴られたのです。 さっきの声といい、今回のキックといい、絶対に私に向けられたものです。
さすがにカッと頭に血がのぼりました。
映画の内容なんて、もう頭に入ってきません。
マナー違反にもほどがあります。
こんな失礼なことをされて、黙っているわけにはいきません。
蹴っていたのは
「ちょっと、やめてくださ……」
文句を言うため、私は勢いよく振り返りました。
そして、言葉を失ったのです。
そこに座っていたのは、見覚えのある顔の女性でした。
いえ、正確には「写真で何度も見ていた」顔です。
いつも写真の中で、彼氏の隣でにこやかに笑っている、あの……。
付き合って2年になる彼のお母さんでした。
まさか、こんな場所でお会いするなんて。
しかも、来週末には初めて彼の実家へ挨拶に行く予定だったのです。
「優しくて、おおらかな人だから、緊張しなくていいよ」 彼の言葉が、頭の中でむなしく響きます。
彼女は、振り返った私と目が合っても、まったく悪びれる様子がありません。
むしろ「何よ、文句あるの」と言いたげな鋭い目つきで私をにらみつけ、ポップコーンを乱暴に口に放り込みました。
私は固まったまま、何も言えませんでした。
「人違いでした」とも言えず、かろうじて会釈だけして、ゆっくりと前に向き直りました。
映画の残りの時間、蹴られた背中の痛みよりも、心臓のバクバクが止まりませんでした。
来週末の挨拶、どうなってしまうんでしょうか……。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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