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親友の出世に、嫉妬で震えた29歳OLの私。しかしその劣等感をバネに人生を180度変えた話【短編小説】

「美咲、私、次長になったんだ!」
親友のLINEから届いたメッセージを見て、私は嫉妬でスマホを持つ手が震えました。
大学時代からずっと一緒だった親友は、私よりも先に結婚、出産、そして今、私よりも先にキャリアでも成功を手に入れたのです。
一方の私は、29歳。仕事は毎日ただなんとなくこなすだけで、特にこれといった強みもない。漠然とした不安を抱えながら、毎日を過ごしていました。
「おめでとう!」とスタンプを送りながらも、心の中はグチャグチャでした。
彼女の成功を心から喜べない自分が嫌で、私はただ毎日を流されて生きているだけなのに、彼女はちゃんと自分の人生を歩んでいる。そんな劣等感で、私の心は満たされていました。
【衝撃】劣等感を抱えた29歳の決意
このままではいけないと、私は強く思いました。このままでは、ただ親友に嫉妬するだけの、つまらない人間になってしまう。
彼女の成功を素直に喜べる自分になりたい。そして、自分自身の人生を、自分の力で切り開きたい。
そう決意した私は、まず、自分の人生を見つめ直すことにしました。私は、この先どうなりたいのだろう?どんな仕事をしたいのだろう?
しかし、すぐに答えは見つからない。何から始めたらいいのか分からず、ただ時間だけが過ぎていきました。
そんな中、私は昔から好きだった「整理整頓」を活かして、整理収納アドバイザーの資格を取得することを思いつきました。
家事をこなしてきた経験を強みに変え、自分のスキルを磨く。それが、私にとっての希望の光でした。
劣等感が、私を逆転させた“人生の転機”
資格を取得し、私は個人事業主として整理収納アドバイザーの仕事を始めました。最初は小さな仕事からでしたが、お客様一人ひとりと丁寧に向き合ううちに、私の評判は口コミで広がっていきました。
仕事は順調で、気づけば親友の月収を上回るほどになっていたのです。
ある日、親友と久しぶりに会う機会がありました。「美咲、最近すごくイキイキしてるね!」と彼女は微笑んでくれました。
私は素直に、これまでの劣等感や、嫉妬していた気持ちをすべて打ち明けました。すると彼女は、「美咲が自分の人生を歩み始めたこと、私はすごく嬉しいよ」と、力強く言ってくれたのです。
あの日の嫉妬があったから、私は変われました。あの日の劣等感が、私を突き動かす原動力になったのだと今では思えます。
親友に嫉妬で震えていた29歳の私。でも今は、自分の力で人生を逆転させ、心から彼女の成功を祝福できる私になっていました。
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本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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