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メイクできない肌と向き合った私に、人生が微笑んだ瞬間…私が変われたのは、親友のたった一言【短編小説】

「ごめん、私は肌が弱いからメイクはできないんだ」
友だちとの会話で、コスメの話題になるたびに、私はそう言って壁を作ってきました。
幼い頃から肌が敏感で、どんな化粧品を使っても、すぐに赤みやかゆみが出てしまう。
いつしか、お洒落をすることは諦め、「メイクができない自分」を、仕方なく受け入れていました。
人生の転機は親友の結婚式
そんな私の人生が変わるきっかけをくれたのは、親友の陽菜の結婚式でした。
「詩織に、ブライズメイドをお願いしたいの」
陽菜からの嬉しい申し出に、心から「おめでとう」と思う反面、私の心は曇っていました。
華やかなドレスを着て、綺麗にメイクアップした友人たちと、すっぴんの私が並ぶ。
想像しただけで、惨めな気持ちになったのです。
正直に、「私、メイクができないから…」と断ろうとした私に、陽菜は言いました。
「そっか。じゃあ、メイクができないんじゃなくて、メイクができる肌に変える、っていうのはどうかな?根本から見直したら、何か変わるかもしれないよ」
その「根本から見直す」という一言が、私の心に深く刺さりました。
私はこれまで、肌に「何を塗らないか」ばかりを考えてきました。
「どうすれば肌そのものが健康になるか」を、本気で考えたことがなかったのです。
その日を境に、私の挑戦が始まりました
まず皮膚の専門家がいるお店で、自分の肌の状態を詳しく見てもらうことに。
そこで、私の肌は単に敏感なのではなく、本来肌が持つ「守る力」が弱っている状態だと知りました。
そこからは、指導された通りのシンプルなスキンケアを徹底しました。
刺激の強い洗顔をやめ、とにかく保湿を第一に考える。
高価な美容液を重ねるのではなく、肌の基礎を作ることに集中したのです。
すると、長年何をしても変わらなかった私の肌が、少しずつ、でも着実に落ち着きを取り戻していきました。
結婚式当日…
そして、陽菜の結婚式当日。
私は、生まれて初めて、ワクワクした気持ちで鏡の前に座りました。
おそるおそる、肌に優しいファンデーションを塗る。…痛くない。かゆくない。ほんのりとチークを乗せ、リップを引く。鏡に映っていたのは、今まで見たことのない、明るい表情の自分でした。
陽菜の隣で、心からの笑顔で笑うことができたあの日。
私が手に入れたのは、メイクができるようになったという事実だけではありません。諦めていた自分を変えることができるという、大きな自信でした。
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【編集部注】
本記事は創作の小説であり、登場する人物や団体、出来事はすべて架空のものです。記事内で描かれているスキンケアの効果や肌の変化は物語上の演出であり、同様の結果を保証するものではありません。肌のトラブルにお悩みの方は、専門の医療機関にご相談ください。
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