GLAM Editorial

2023.01.11(Wed)

免疫対策の「食」の正解は? 医師が解説!

最近は、風邪からインフルエンザ、新型コロナまで、感染予防したいウイルスがいっぱい! マスクや手洗い、うがいをしているけれど、その他にも感染予防策を万全にしたいと考えている方も多いかもしれません。

そこで、ぜひ知っておきたいのが食事対策。免疫対策のために必要な栄養素を医師の解説のもと、ご紹介します

 

■感染する人としない人の差は?

 済生会横浜市東部病院 患者支援センター長、周術期支援センター長、栄養部部長の谷口英喜先生は、ウイルスに感染する人としない人の差について、次のように述べています。

 「そもそもウイルスが身体に侵入しないように防ぐのは不可能です。マスクや手洗いは、侵入してしまうウイルスの量を減らす対策にはなりますが、どんな人もウイルスは常日頃、口や鼻などから体内に取り込んでしまっているものです。しかし感染する人、しない人の差が出るのは、そもそもの『免疫力の違い』からです。抜本的な免疫対策をする必要があります」

 ずばり、差は免疫力でした! そこで、抜本的な免疫対策の方法として、食事からの対策をご紹介します。

 

■免疫対策に必要なバランスの良い食事!必要な栄養素とは?

 谷口先生は、免疫細胞を「つくる、はたらく、まもる」栄養素を意識して、バランスの良い食事を心がけることが重要だといいます。

 ウイルスや細菌が入ってきたときに戦う免疫細胞がきちんと作られ、そのメカニズムがきちんと働き、破壊されにくくするためには、次の栄養素を積極的に取り入れるべきだといいます。

1  タンパク質
例)肉、魚、卵、大豆など
身体を作る細胞はタンパク質からできていますが、ウイルスなどと戦う免疫細胞もタンパク質からできているため、豊富な免疫細胞を維持するにはタンパク質が必須になります。

 

2 ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA、ビタミンE
免疫細胞を“つくる、はたらく、まもる”上で注目したい栄養素は、ビタミン類。
食べたものを分解・消化・吸収・排泄、代謝させることで健全な生体活動がなされますが、摂取した栄養素にこれらの働きをさせるには「補酵素(英語では「コエンザイム」)と言われる成分たちが必要です。それにあたるのがビタミン類です。

3 フィトケミカルのポリフェノール
例えば、緑茶に入っている「エピガロカテキン(EGC)」、「エピガロカテキンガレート(EGCG)」やコーヒーに入っている「クロロゲン酸」などのポリフェノールは、果実を紫外線から守る栄養素。抗酸化作用を持ち、身体の中で日々作られ、細胞を破壊してしまう活性酸素を不活化する働きがあるものがあります。活性酸素が過剰になると免疫細胞にも障害が出るので、ポリフェノールの摂取で活性酸素を抑制することは、免疫に多少なりとも寄与します。

 

4 免疫機能を正常にはたらかせる栄養素「パラミロン」と「乳酸菌」

 

  • ユーグレナの食物繊維「パラミロン」

ユーグレナというワカメや昆布、クロレラと同じ藻の一種には、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など59種類の栄養素をバランスよく含みます。このユーグレナ特有の成分でβ-グルカンの一種である「パラミロン」がおすすめの栄養素。実は今年、「パラミロン」が免疫細胞を活性化するということがわかりました。

 ユーグレナは、市販のものでサプリメントのほか、飲みやすいドリンクもあるので、色々と試してみましょう。

 

  • ヨーグルトなどの乳酸菌

乳酸菌も、腸内細菌叢のバランスを整えるので、免疫バランスには寄与するといわれています。日々、ヨーグルトを習慣化している人はそのまま続けると良さそうですね。

 

フルーティで美味しい味わいで手軽にユーグレナと乳酸菌をセットで習慣化できるドリンクも。毎朝のスムージーをユーグレナにかえるだけでよりパワフルな免疫対策に。

 

からだにユーグレナ グリーンスムージー 乳酸菌

15本セットで¥3,888(税込)

 

まだまだ感染が不安な時期は続きます。ぜひ今回谷口先生がピックアップした栄養素を日々の食事に取り入れましょう!

 

【プロフィール】

谷口英喜先生

済生会横浜市東部病院 患者支援センター長/周術期支援センター長/栄養部部長

教えて!「かくれ脱水」委員会 副委員長、日本麻酔学会指導医、日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医、TNT-Dメディカルアドバイザー。1991年、福島県立医科大学医学部卒業。栄養管理・麻酔・集中治療、経口補水療法、体液管理、臨床栄養、周術期体液が専門。

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