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私のスペック目当てで近づいてきた”意識高い系”の彼。デート代も全部私持ち…彼の”嘘”を暴き、社会的に制裁を加えた結末

「私のスペック目当てで近づいてきた“意識高い系”の彼」
彼の言葉に、ちょっとだけ誇らしくなっていた
「え、○○大卒?すごいね!」
「大手勤務で年収そんなに?マジで尊敬するわ〜!」
彼――湊(みなと)と出会ったのは、社会人向けの交流会だった。名刺交換が終わるや否や、彼は私の学歴や勤務先をべた褒めし、目をキラキラさせながらこう言った。
「俺も起業したいと思ってて、そういう人から学びたいなって」
彼は“意識高い系”という言葉がぴったりのタイプだった。手帳にはやたらと横文字。SNSのプロフィールには「未来を創る」と書かれ、いつもどこかで“自分語り”をしていた。
だけど、話してるうちは楽しかった。
久々に「褒められる恋愛」は悪くなかった。
気づけば、すべて私持ち
付き合い始めてから、彼と過ごす時間はいつもキラキラしていた。
……ように見えた。
「俺、今ちょっと資金繰りヤバくてさ。次のプロジェクトに全振りしてるから…」
そう言って、カフェ代もランチ代もディナー代も、ホテル代まで、すべて“立て替えてほしい”とお願いしてくるようになった。
最初は「応援したい」気持ちで出していた。
だけど、月が変わっても「今ちょっと…」が続いた。
「私、スポンサーじゃないよ?」
そう言うと、「ちょっと何それ?愛があれば金なんて」と逆ギレ気味。
私はようやく気づいた。
この人は、“私のスペック”が好きなだけで、“私”を見ていない。
嘘と詐欺と名刺の正体
不信感が膨らんだ私は、彼のSNSや名刺を細かく調べてみた。
・名刺の会社、登記なし
・載ってる住所、レンタルオフィス
・「業務提携中」だと言っていた企業、完全に赤の他人
私が“おごってきた領収書”の金額は、約15万円。
でもそれ以上にムカついたのは、「起業したい」と言いながら、何ひとつ具体的な動きをしていなかったこと。
“高学歴彼女を捕まえて、なんとなく成功した気になりたい”だけの男だった。
制裁の始まりは、名刺のQRコードから
私が最初に動いたのは、彼が人に配っていた名刺のQRコードをスキャンしたときだった。
開いたのは、Googleフォーム。
『パートナー・支援者向け情報入力フォーム』と書かれたその中身は、
「出資可能額」や「ご職業」「SNSフォロワー数」など――女性の“スペック”を入力させる欄ばかりだった。
これ、完全に“情報収集型マルチ”の入り口では?
私は、すぐに動いた。
・彼の偽名刺の写真
・過去に私が送ったお金のやりとり
・そのフォームのURL
・SNSで“ビジネス仲間”を装って接触してきた履歴
これらをすべてまとめて、Twitterの裏アカウントに投稿した。
結果
バズった。そして、彼の“居場所”は消えた
「意識高い系に騙された話」として、その投稿は数万RTされた。
すると、同じように彼に「おごらされていた」女性たちからDMが殺到。
少なくとも5人が、私と同じように支出していたことが発覚した。
さらに、別の投稿では、
「この人、うちの会社の名前勝手に使ってます」という“本物の企業担当者”まで登場。
一気に、彼のSNSアカウントは全削除。
Googleフォームは閉鎖。
名刺サイトの情報も消え、彼の“夢物語”は静かに崩壊していった。
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