GLAM Editorial Pick

2022.10.31(Mon)

節約が苦手な人も必見! FPが教える初心者向け節約術

値上げラッシュでお財布事情が厳しいなか、これまであまり節約してこなかったという人は、何から始めて良いかわからない状態かもしれません。でも、意外と簡単に節約はできるんです。無理に食費や光熱費を削って我慢するのではなく、見過ごしていることを見つけて改善するだけ! ファイナンシャルプランナーが教えます。

 

■みんな何を節約してる? アンケート結果から探る

株式会社Warranty technologyが2022年9月に実施した調査によると、全国の20代~60代の男女1,000人のうち8割以上(812人)が何らかの節約対策を行っていることがわかりました。

その中でも、最も多かったのは「電気代の節約」(509人)と半数超えという結果に! そして「外食の節約」(371人)、「水道代の節約」(365人)、「食費全般の節約」(361人)、「ポイ活(ポイント活動)」(333人)と続きました。

やはり電気代や水道代、食費は節約のテッパンですよね。

 

一方で、保険の見直しをしている人は少なく、「生命保険」(56人)、次いで「スマートフォン保険」(40人)と「損害保険」(40人)が同数という結果でした。

これらは参考になりますが、意外と節約のポイントがズレているところもあるようです。実はファイナンシャルプランナー歴20年でメディアでも活躍中の飯村久美さんによれば、電気代を節約するのにスイッチをこまめに切るよりも良い節約方法があるというのです。またスマホ保険は意外と見直しがいもあるようです。

 

■ファイナンシャルプランナーおすすめの節約法は?

節約に慣れておらず、何から始めていいかわからないと、電気代や外食費などを減らしがち。でも、もっと効率的な節約方法もあるのです。

そこで、飯村久美さんがおすすめする節約術をご紹介します。

家計の節約の基本は、「固定費」の見直し。固定費とは、毎年もしくは毎月支払っている支出のことで、住居費や水道光熱費、通信費、保険料などがあります。そんな固定費の中から、スマホ関連費用と電気料金の節約ポイントをご紹介します。

 

■スマホ関連費用の節約術

1.通信料節約には格安スマホや低料金プランに乗り換えがおすすめ
スマホの通信料、実は半額以下にもできるのです。もはや、長く使うのがお得な時代は終わりました。例えばMVNO(仮想移動体通信事業者)などの格安スマホへの切り替えがおすすめ。毎月利用するデータ通信量が3GB~20GBくらいであれば、通信料が月額1,000円~3,000円台で済むこともあります(機種代は別途支払い)。

NTTドコモの「ahamo」、SoftBankの「LINEMO」、auの「povo」といった低料金の新ブランドに乗り換えるのも一つの手。

 

2.スマホ補償・保険料の節約
実はスマホ補償や保険料、節約できるのをご存知ですか?大手キャリアのサービスには、スマホが故障や画面割れ、水濡れなどが起きたときの修理代の一部を補償するサービスが用意されており、加入している方も多いはず。でも、必ずしも契約しているキャリアの補償に加入する必要はないのです。
なんと機種によっては補償料(保証料)が月額1,000円以上の高額となる場合も! さらに格安SIMに乗り換えた場合、スマホ本体が補償からはずれてしまっていることもあるので要注意です。

対策として、外部のスマホ保険を利用することをおすすめします。この保険はいつでも加入できますので、中古の端末を使っている人でも利用できます。

外部のスマホ保険と聞いて、よくわからないという人も多いのでは? 

例えば「スマホケ」というスマホの保険があります。これは「故障」の補償だけ付けるベースプランなら保険料は月々100円で済む保険。「故障」だけでなく、画面の破損や水ポチャ、盗難補償も付けたい場合は、各100円でオプションの「破損」「水濡れ」「盗難」を追加可能。すべての補償を付けても月々400円です。年間通算最大10万円まで補償されます(オプションは免責金額あり)。

(「紛失」は対象外なのでご注意くださいね。)


ぜひスマホケをはじめとしたスマホ保険への乗り換えを検討してみましょう。

 

■電気料金の節約術

電気料金の節約といえば、冷房や暖房使用時にエアコンをこまめに切るイメージが強いですが、もっと有意義な方法があるそうです。

 

●契約アンペア数を下げる
契約しているプランのアンペア数を下げて、基本料金を下げる方法です。例えば、40アンペアを、30アンペアに下げるだけで、基本料金は年間3,400円ほど節約できるのだそう。消費電力の高いドライヤー、アイロン、電子レンジなどを同時に使わないようにすればブレーカーが落ちる心配もなし!

 

●電力会社を乗り換える
飯村さんいわく、電力会社を切り替えたところ、年間の電気料金が1.2万円節約できたとか。ただし、中には将来、倒産してしまう電力会社もあります。また「市場連動型プラン」といって、市場の動きによって価格が変動し電気代が大幅に値上がりする可能性があったりするので注意しましょう。「エネチェンジ」などの比較サイトでシミュレーションしてマッチするものを選択しましょう。

初心者に限らず、どれも誰にとっても必見の節約術でしたね! ぜひ取り入れて効率的ない節約を楽しみましょう!

 

【プロフィール】

飯村 久美さん


ファイナンシャルプランナー歴20年。わかりやすく、親しみやすく、セミナーやメディア等で、マネー情報を発信している。対面やオンラインでの家計相談は1100世帯を超え、お客様に寄り添ったアドバイスを行っている。 NHK「あさイチ」「日曜討論」や日本テレビ「ヒルナンデス」「有吉ゼミ」「メレンゲの気持ち」などテレビ・ラジオ出演も多数。著書に「子どもを持ったら知っておきたいお金の話」(KADOKAWA 中継出版)、「お金の先生!できるだけ簡単にお金を増やす方法を教えてください。」(アスコム)などがある。
https://www.fp-iimura.jp/

OTHER ARTICLES

Other Articles

おすすめ記事

RECOMMEND

Recommend