英ボーイズバンド、ワン・ダイレクション（One Direction）のハリー・スタイルズ（Harry Styles）が、メンバーのゼイン・マリク（Zayn Malik, 22）の脱退が決まったことでコンサート中に涙を流した。
世界中で大人気のワン・ダイレクションからゼインが脱退を発表した数時間後、残りのメンバーらはインドネシアで「オン・ザ・ロード・アゲイン」ワールドツアーのジャカルタ公演を敢行した。ハリーはルイ・トムリンソン（Louis Tomlinson）、リアム・ペイン（Liam Payne）、ナイル・ホーラン（Niall Horan）らとステージに立ったが、メンバー脱退という状況の重大さに折り合いがつけられず、感情を抑えられなかった。黒いTシャツ姿で、髪をマンバン（男性版ポニーテール）にしていたハリーは、顔に手をあてて涙が流れるままにしていた。
ゼインは25日午後に発表した、感情を込めた声明で、ワン・ダイレクションからの脱退を表明。ファンへの謝罪とともに、「普通の22歳」になりたいという気持ちを吐露している。
ゼインに近い関係者によると、ワン・ダイレクションがあまりにも人気者になってしまったため、とうとう限界に達したという。
「とにかく苦しんでいたよ」とある事情通は米Us Weekly誌に語っている。「バンドのメンバーとして、できることはすべてやったし、違う人生を選んで、この騒ぎのすべてから距離を置く時期が来たと感じていた。メンバーの中では、常に誰よりもシャイで内向的だった。ストレスに悩まされ、もう普通の生活がしたいと思うようになった。とにかくもう耐えられなくなったんだ」
発表のあった夜、残りのメンバーらが地球の反対側でコンサートに出演する一方、ロンドンの自宅を出るゼインの表情は堅かった。ベースボールキャップをかぶったゼインは、カメラにとらえられたことに驚いていた様子だった。
(C) Cover Media
※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。
