『トランスフォーマー/ロストエイジ』などで有名な人気俳優のマーク・ウォルバーグ(Mark Wahlberg, 43)は波乱に富んだ過去でも知られる。16歳のときには人種差別的な暴言を吐いたベトナム人男性を殴ったことがある。あまりにも強く殴ったため、男性は左目を失明し、マークは殺人未遂で2年間を矯正施設ですごした。
しかしここへ来て、ジョニー(Johnny)と名乗る被害者のホア・トリン(Hoa Trinh, 59)は、1988年の事件を振り返り、左目の視力を失ったのはマークのせいではないと打ち明けた。
マークはつい最近、暴行の犯罪歴を抹消してくれるよう、赦免委員会に申請したと報じられたばかりだ。
「失明したのはマーク・ウォルバーグのせいではありません」とジョニーは英The Daily Mail紙オンライン版で語っている。「傷つけたのは確かですが、左目はすでに見えなくなっていました。彼の責任ではありません」
またジョニーはマークがその後、ハリウッドスターになっていたことを知らなかったとも話している。マークの犯罪歴が抹消されてほしいと願っているともつけ加えた。
「彼は若く、向こう見ずでしたが、今はもう許しています。誰にでも再チャンスが与えられるべきです」とジョニーは続けた。「彼が赦免されてほしい。もうあの罪を背負っていく必要はありません」
有罪判決後、マークには45日間の禁固刑が命じられた。ジョニーはそれで十分だと考えている。
「彼は刑務所に入ったことで罪をつぐないました。顔を殴られたとき、痛くなかったとは言いませんが、それもかなり昔のことです」とジョニーが話している。「今はもう大人です。自分の家族がいて、責任のある男性になったのは明らかです」
マークは妻レア・ダーハム(Rhea Durham)との間に4児をもうけた。ロサンゼルス市警の予備警察官に志願するため、マサチューセッツ赦免委員会に犯罪歴の抹消を求めている。
「酒や薬に手を出すのをやめ、大勢の人たちに与えた苦しみ、そして自分のひどい過ちに気づいてからは、27年間もの間、必死で働いてきました」とマークは米New York Daily News紙で心境を告白している。「毎日、良い人になる努力を続けています」
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