大胆なラテックスのドレスが人気の、ロンドン発ブランド「アツコ・クドウ(Atsuko Kudo)」。レディ・ガガご愛用として有名だが、最近では米お騒がせセレブのキム・ダーシアン(Kim Kardashian、34)もすっかりファンになった様子で、「アツコ・クドウ」の服を着ているのを何度も目撃されている。先週には、オーストラリアで自身の香水の宣伝に現れた際に、キムは身体の曲線がすべて見て取れるピンクのラテックス・ドレスでひとの眼を奪った。
同ブランドを率いる日本人デザイナー、クドウ・アツコの夫君で、共同クリエイティブ・ディレクターも務めるサイモン・ホアー(Simon Hoare)によれば、どんな場合でもパンチを利かせる一品になってこそ、やはり「アツコ・クドウ」なのだとか。
「ラテックスという生地は、実用的とか機能的とかいうものではないからね」と、英紙The Telegraphに対して、サイモンは率直に語っている。
「人生のある瞬間に、ロケット燃料を加えるようなものだよ。カメラマンのフラッシュを浴びる時でも、プライベートでもね」
レディ・ガガが2009年に英国のエリザベス女王と会った際に「アツコ・クドウ」の奇抜な赤のラッテクス・ドレスで着ていた記憶は鮮烈だし、人気モデルのケイト・モス(Kate Moss)も今月前半にはタイトな「アツコ・クドウ」の黒のラテックス・ドレスを着て公の場に登場して話題になるなど、セレブの“勝負服”という感もある「アツコ・クドウ」だが、サイモンによれば、キムが「アツコ・クドウ」の様々な服を愛用してくれることで、「普段着」としてもいけることをひとに知らしめている効果があるのだという。
「うちのブランドでは、そういうものも用意している。ペンシルワンピも、ステキなジャケットも、ずっとやってきているよ」と、同ブランドの、普通人が着るのにもっと躊躇しないデザインの服について、そう語ったサイモン。
最近米Paper誌でフルヌード姿を公開するなど、特に名高いお尻をはじめ、曲線美が自慢のキムとあって、身体ぴったりのラテックス生地の服に身を納めるのは、さぞかしひと苦労だったろうと余計な心配もしてみるが、サイモンによれば、キムにかぎらず、ラテックスの服を着るときにひと頑張りが必要なのはいたしかたないことないものの、その苦労は必ず報われるとのこと。
「ペンシルドレスを着た自分を気にいらないなんてこと、あり得ないでしょう?エレガンスがあって、滑らかな線を見せて、光沢があるんだよ!」
有名セレブの顧客が多い「アツコ・クドウ」だが、彼らを念頭にデザインをすることは特にないとサイモンは言う。
「うちの顧客がどんなひとたちかと言えば、職種や地域など、驚くほど多様なひとたちなんだよ」
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