國方 麻紀

2019.01.31(Thu)

フィンランド聖地巡礼記! 大人のラブストーリー『雪の華』のロケ地巡り

ヘルシンキから飛行機で約1.5時間、ラップランドの中心地レヴィの最寄空港キッティラ空港へやって来ました!

レヴィは、フィンランド屈指のスキーリゾートとして知られ、若者を中心にフィンランド内外から毎年多くの観光客が訪れます。街の雰囲気はおしゃれで高級感があり、スキーのワールドカップも開催されています。

そんなレヴィでまず最初に向かったのは、「Ravintola Kammi(レストラン・カンミ)」。ここは美雪と悠輔がディナーデートを楽しんでいたレストラン(劇中ではヘルシンキ市内の設定)です。

(C)2019映画「雪の華」製作委員会

外観はこんな感じで、フィンランドの先住民サーミ人の小屋をイメージしています。階段を降りて地下のレストラン入り口へ。

このテーブルでふたりは食事を楽しんだそうです。

ここでは伝統的なラップランド料理が登場します。訪れた日は定休日だったので、残念ながら料理はいただけなかったのですが、トナカイ肉の料理が絶品だそうです。

またレヴィはオーロラの観測スポットとしても有名で、美雪はフィンランドでオーロラを見るという夢を叶えるためにひとりでここを訪れます。ロケ地となったのは妖精をモチーフにしたテーマパーク「Elves'Hiedaway(エルフの隠れ家)」。こちらは宿泊施設も兼ねた複合観光施設で、ラップランド地方の文化や神話などを体感することができます。劇中にはあまり登場しませんが、妖精に扮したスタッフがいたり、いろいろな場所に妖精のオブジェが点在します。

そして奥にどんどん進んで行くと、美雪がオーロラが現れるのを待ちわびる、あのクライマックスシーンの光景が!

橋本監督から教えていただいた、実際のカメラ位置から撮影してみました。あの幻想的なシーンはここで誕生したんですね!

ここで監督が撮影秘話を語ってくれました。「人工物がそれほど多くなくて、木造の建物があるこの場所が美しいと思いました。ここに一日がかりでレールを作り、役者にだけライトを当てて、朝と夕方のスカイラインの瞬間を狙いました。朝8時に集合してカット割りを決めて、空が明るくなるのを待って撮影し、明るくなりすぎたら終了。夕方も同じです。それを5回くらい繰り返しました」。

冬場のレヴィの日照時間は短く、暗く寂しくなりすぎないように、このようなキャンドルを置いて、幻想的なムードを演出。

ラブストーリーの舞台としては、これ以上ない最高のシチュエーションで、果たして美雪は夢を叶えることができるのか? 美雪と悠輔は再会することができるのか?

(C)2019映画「雪の華」製作委員会

そして、せっかくオーロラスポットに来たので、私もオーロラ鑑賞や犬ぞり体験などレヴィならではのアクティビティを満喫してきました。その模様は近日アップ予定です。お楽しみに!

最後に1月21日(現地時間)にヘルシンキの劇場「Maxim」で行われたヘルシンキ・プレミアのレポートもお届け。プレミア上映会には、フィンランド政府要人やフィンランド大使館関係者、フィンエアー航空関係者など約140名が集まり、上映前に橋本監督と渡井プロデューサーが登壇しました。

左からペッカ・ソイニ氏(ビジネスフィンランド)、橋本光二郎監督、渡井敏久プロデューサー、山本条太氏(駐フィンランド特命全権大使)

渡井プロデューサーは「日本とフィンランドの外交樹立100周年にあたる節目の年に、映画が公開されることに深い縁を感じています。世界に先駆けてここヘルシンキでプレミアができることが幸せです。『雪の華』は僕らの宝物です」と話しました。橋本監督は「東京の片隅に住む1組の小さな恋の物語が、フィンランドの力をお借りして、大きな愛の物語へと昇華することができました」と感謝の言葉を贈っていました。

上映後にはスタンディングオベーションが! 映画を鑑賞した現地の20代女性に感想を聞いてみると、「とても美しい映画でした。ハリウッド映画と違って、落ち着いた感じが良かったわ。ほかの日本の映画も観たくなりました」「夏のヘルシンキの美しいシーンを観て、私も真似してみたいと思ったわ。あと、主人公のふたりはいい俳優ですね。とくに彼(登坂)はカリスマ性があって、とってもキュートね!」と、お気に召した様子でした。

(C)Visit Finland

現地の方々に好評を博した『雪の華』。東京とフィンランドの美しい景色のなかで繰り広げられる運命の恋。今回のロケ地巡りを思い出しながら、劇場でふたりの恋の行方を見届けてください。

『雪の華』
2月1日(金)より全国ロードショー
公式サイト

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