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『紫陽花(あじさい)』の色は土次第で「青」にも「ピンク」にも変わる!梅雨の花に隠されたアルミニウムと酸性度の驚きの科学

梅雨の季節に咲く花が持つ、土壌と色の不思議な関係
雨の似合う花として知られる紫陽花(あじさい)。
青・紫・ピンクとさまざまな色で咲きますが、実は同じ品種でも植えられた土によって色が変わることをご存知でしょうか。
古くから「七変化(ななかわり)」とも呼ばれてきた紫陽花の色の変化には、土壌の酸性度とアルミニウムの化学反応という科学的な仕組みが隠されています。
農研機構(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)の研究によって、その詳しいメカニズムが明らかになっています。
色を変えるのはアルミニウムの量と共存物質の違い
農研機構によると、紫陽花の青花と赤花はどちらも「デルフィニジン3-グルコシド」という同じアントシアニンで発色しており、色素の種類や量に大きな差はないとされています。
青と赤の違いを生むのは、花に含まれるアルミニウムの量と共存する化合物の組成の違いです。
酸性の土壌ではアルミニウムが溶けやすい状態で存在するため、紫陽花の根から吸収されやすくなります。
アルミニウムを多く吸収した花は青色に、吸収しなかった花は赤やピンク色に近い色で咲くとされています。
日本の土は弱酸性だから青が多い
日本の土壌の多くは弱酸性(pH5〜6程度)であることが知られています。
そのため、地植えの紫陽花は自然と青みがかった色に咲きやすい傾向があるといわれています。
一方、アルカリ性の土壌ではアルミニウムが溶けにくいため花に吸収されず、赤やピンク色が保たれます。
鉢植えで土を調整すると花の色をある程度コントロールできるのも、この仕組みによるものです。
白い紫陽花の色が変わらない理由
白い紫陽花は、もともとアントシアニンを持っていないため、土壌の酸性度に関わらず色が変わりません。
色の変化はアントシアニンとアルミニウムの反応によるものなので、色素を持たない白い品種には起こらない現象です。
土と花の化学反応が生み出す色の変化が、紫陽花を梅雨の季節の主役にしているというわけです。
まとめ
紫陽花の色は、土壌の酸性度によって変わるアルミニウムの吸収量が決め手です。
酸性の土では青、アルカリ性の土では赤・ピンクに咲く仕組みが農研機構の研究で明らかになっています。
梅雨の季節に色とりどりの紫陽花を見かけたら、その足元の土の違いを想像してみてください。
参考
・農研機構「野菜花き研究部門:青色の発色機構」

GLAM Entame Editorial
編集部
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