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街のカラス、実はこちらの顔を覚えているかも?研究でわかった驚きの識別能力

街のカラス、実はこちらの顔を覚えているかも?研究でわかった驚きの識別能力
街のカラス実はこちらの顔を覚えているかも研究でわかった驚きの識別能力

街のカラス、実は人の顔を見分けていた

ゴミ捨て場で目が合ったカラスに、なんとなく見られている気がしたことはありませんか。実はカラスには、人の顔を見分ける力があることを示す研究があります。日本でカラス研究を行ってきた宇都宮大学の杉田昭栄名誉教授らの実験を見てみると、街で見かける一羽の印象が少し変わるかもしれません。

カラスは人の顔写真を見分けられる

杉田名誉教授らは、カラスが人の顔写真を識別できるかを調べる実験を行いました。餌が入った容器に特定の人物の顔写真をつけ、別の人物の写真がついた容器と並べると、カラスは餌のある方の顔写真を選べるようになりました。置く場所を変えても、写真の向きが変わっても、カラスは正解の顔写真を選ぶことができたといいます。

さらに、男女の顔写真を見分けられるかを調べる実験も行われました。髪型が手がかりにならないよう男女ともニット帽をかぶせた写真を使い、餌のある容器を選ばせたところ、カラスは訓練で見ていない男女の写真でも、学習した性別の顔を選べるようになりました。顔写真を白黒にすると判断が難しくなったことから、色の情報が大きな手がかりになっていたと考えられています。

カラスの脳は学習や判断に向いている

カラスの賢さは、脳のつくりとも関係しています。杉田名誉教授の解説によれば、ハシブトガラスは身近な鳥のなかでも身体の割に脳が大きく、鳥類の大脳にあたる部分がよく発達しています。学習や経験にもとづいて判断する働きに関わる領域が発達していることが、カラスの高い識別能力を支えていると考えられています。

「鳥頭」のイメージとは正反対のかしこさ

「すぐ忘れる」という意味で使われる「鳥頭」という言葉がありますが、カラスにはあまり当てはまりません。実験では、カラスが学習した色の違いを少なくとも12カ月間記憶していたことも報告されています。クルミを車にひかせて殻を割る行動も、カラスの賢さを示す例として知られています。

街でゴミ袋をついばんでいるカラスも、ただ本能だけで動いているわけではありません。人の顔や行動を見て、学習し、記憶している可能性があります。次にカラスと目が合ったとき、その小さな頭の中で何が起きているのか、少し想像してみると面白そうです。

参考

・宇都宮大学農学部「杉田昭栄 名誉教授(動物形態学研究室)」:https://agri.mine.utsunomiya-u.ac.jp/hpj/deptj/anij/item/sugita.html
・科学技術振興機構(JST)サイエンスポータル「未来を創る科学者達 カラスの心を探る 解剖学者・杉田昭栄」:https://scienceportal.jst.go.jp/sciencechannel/i026904004/

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GLAM Entame Editorial

編集部

エンタメやカルチャーを入り口に、今を生きる大人の感性や知的好奇心を刺激する編集部チームです。話題のニュースやトレンド、SNSで広がるカルチャーから、思わず考えたくなる大人の常識クイズまで。楽しみながら学び、視野を広げられるコンテンツを通して、日常にちょっとした発見や会話のきっかけを届けています。ただ消費するだけのエンタメではなく、知ること・考えること・共有することを大切に。大人だからこそ楽しめるポップカルチャーを、発信しています。

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