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「風邪ひいてしまいました、明日休ませてください」と上司に連絡→返ってきた一文に退職を決意【短編小説】

「風邪ひいてしまいました、明日休ませてください」と上司に連絡→返ってきた一文に退職を決意【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

体調を崩し、シフトの相談をした結果

喉の痛みと、鉛のように重い体。

熱を測ると38度を超えていました。「ああ、やってしまった」というのが、意識が朦朧とする中での正直な感想でした。

私は都内の小さな事務所で働いています。万年人手不足なのは分かっていましたし、責任感からこれまで一度も当日の欠勤をしたことはありませんでした。

むしろ、少しの体調不良なら無理をしてでも出勤するのが美徳だとさえ思っていたのです。

しかし、今回ばかりは起き上がることもままなりません。震える手でスマホを手に取り、上司へメッセージを送りました。

「申し訳ありません。風邪ひいてしまいました、明日休ませてください。ご迷惑をおかけして本当にすみません」

送信ボタンを押した後、申し訳なさで胸が締め付けられる思いでした。

すぐに返信の通知音が鳴りました。きっと「お大事に」とか「後のことは気にするな」といった言葉が返ってくるだろう。そう勝手に思い込んでいた私は、画面に表示された一文を見て、思考が停止しました。

「代わりの人、自分で見つけてね。見つかったら報告して」

一瞬、自分の目が信じられませんでした。体調が悪くて横になっている人間に、代役探しという業務を丸投げする。そこには、体調を気遣う言葉も、労わりの欠片もありませんでした。

私はぼーっとする頭で、連絡先リストを眺めました。休んでいる同僚に「私の代わりに明日出てくれない?」と連絡する。それはとても心苦しく、熱でふらふらする中でやるべきことではありません。

あ、無理だ

その時、私の中で何かがぷつりと音を立てて切れました。

「私は、替えのきく部品としてしか扱われていなかったんだ」

必死に数人の同僚へ連絡し、幸いにも代わりを引き受けてくれる人が見つかりました。私は上司に「代わりが見つかりました」と報告し、続けてこう打ち込みました。

「体調が戻り次第、退職の手続きをさせていただきます。これ以上、この環境で自分を削ることはできません」

翌朝、熱が少し下がった私の心は、驚くほど晴れやかでした。会社は私がいなくても回ります。でも、私の代わりはどこにもいないのです。あの冷酷な一文は、私に「自分を一番に大切にする」という当たり前のことを教えてくれました。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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