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職場のモラハラ…「子育てしてないから残業しろ」理不尽上司の要求→部長の一言で撃沈【短編小説】

モラハラを繰り返す上司
私の名前は美咲。
勤めている会社の斎藤課長は、「子育て中の社員への配慮」を、都合よく解釈するタイプの上司でした。
同じチームの陽子さんは、幼いお子さんを保育園に預けているため、毎日定時で退社します。
それは当然の権利ですし、私も彼女をサポートしたいと心から思っていました。
しかし、斎藤課長のやり方は、理不尽そのものでした。
陽子さんが帰った後、課長は決まって、残った仕事をすべて私のデスクに持ってきます。
そして、悪びれもせずにこう言うのです。
『陽子くんは母親だから仕方ない。美咲くんは独身で子育てしてないんだから、時間あるだろ?これ、やっといて』
独身で、子どもがいない。
ただそれだけの理由で、私の残業は当たり前になっていました。
私のプライベートな時間や予定は、彼の頭の中には存在しないのです。
断っても、「チームのためだろう」の一言で一蹴される毎日でした。
その日も、定時を過ぎた頃、課長が分厚いファイルを手に、私の元へやってきました。
「美咲くん、悪いけど、これ頼むよ。君は今日、別に予定もないんだろ?」
私が「ですが、私の業務は…」と、震える声で言い返そうとした、その時です。
私を助けてくれたのは…
「斎藤課長、それは少し違うんじゃないか」
静かですが、芯の通った声が、フロアに響きました。
声の主は、私たちの会話を黙って聞いていた、渡辺部長でした。
部長は、ゆっくりと立ち上がると、斎藤課長の前に立ち、はっきりとした口調で言いました。
『子育て中の社員をサポートするのは、会社として当然だ。だが、そのしわ寄せを、特定の社員に「暇だから」という理不尽な理由で押し付けるのは、マネジメントの放棄であり、ハラスメント以外の何物でもない』
斎藤課長の顔が、みるみる青ざめていきます。
『美咲くんのプライベートな時間を、君が勝手に「暇」だと判断する権利はない。業務を適切に分配するのが、君の仕事だろう』
正論という、何よりも強い一言。
ぐうの音も出ない課長は、ただ立ち尽くすだけでした。
あの日を境に、課長の理不尽な残業命令は、ぱったりとなくなりました。
部長のたった一言が、私の心を縛り付けていた、重い鎖を断ち切ってくれたのです。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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