Share
【頭の体操】「木星」vs「他の全惑星」。重いのはどっち?直感を裏切る宇宙の質量バランスとは

「太陽系で一番大きな惑星は?」と聞かれたら、誰もが迷わず「木星」と答えるでしょう。
では、少しだけ条件を変えた、こんな究極の「重量比べ」ならどうでしょうか。
「木星」単体と、木星をのぞく「太陽系の他のすべての惑星(土星、天王星、海王星、地球、金星、火星、水星の7つ)」の合計。
天秤にかけたら、どちらが重いでしょうか?
私たちの直感は、「いくら木星が巨大でも、あの大きなリングを持つ土星や、私たちの地球など7つの惑星が束になれば、さすがに勝てるはずだ」と囁くかもしれません。
しかし、その直感は見事に打ち砕かれます。果たして、真の重量級王者はどちらなのでしょうか。
結論:「木星」の圧勝
結論から言うと、他の7つの惑星が束になっても木星には全く敵いません。「木星単体」のほうが圧倒的に重いのです。
「本当か?」と疑いたくなるようなこの事実を、私たちの住む「地球の重さを1」とした場合の重さを見てみましょう。
【その他の全惑星を足した重さ】
土星:約95.2
海王星:約17.1
天王星:約14.5
地球:1.0
金星:約0.815
火星:約0.107
水星:約0.055
合計 = 約128.8(地球約128.8個分)
【木星単体の重さ】
木星:約317.8(地球約317.8個分)
ご覧の通り、木星たった1つで、他のすべての惑星を足した総質量の「約2.5倍」もの重さがあります。太陽系にある全惑星の質量のうち、なんと約71%を木星が一人で独占しているのです。
なぜこれほどの「絶望的な格差」が生まれたのでしょうか。
それは、太陽系が誕生した約46億年前に遡ります。木星は太陽系の中で最も早く成長を始めました。
そして、宇宙空間に漂っていた水素やヘリウムなどのガスを、自らの強い重力で「他の星が育つ前に、ほとんど独占して吸い込んでしまった」のです。
後から生まれた他の惑星たちが気づいた頃には、もはや材料のガスはすっからかん。
この「前提条件(早い者勝ちの材料独占)」の違いが、決して埋まらない質量の差を生み出しました。
まとめ
私たちは「数が多いほうが、全体の力も大きくなるはずだ」という直感を持っています。
しかし、宇宙のスケールで本質的なデータ(質量)を覗き込んでみると、「たった1つの規格外の存在が、全体のルールやバランスを支配している」という事実が浮かび上がってきます。

GLAM Entame Editorial
編集部
エンタメやカルチャーを入り口に、今を生きる大人の感性や知的好奇心を刺激する編集部チームです。話題のニュースやトレンド、SNSで広がるカルチャーから、思わず考えたくなる大人の常識クイズまで。楽しみながら学び、視野を広げられるコンテンツを通して、日常にちょっとした発見や会話のきっかけを届けています。ただ消費するだけのエンタメではなく、知ること・考えること・共有することを大切に。大人だからこそ楽しめるポップカルチャーを、発信しています。
Feature
特集記事

