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「あの遊園地行ったことないんだ」と言っていた彼。デート当日、初めて来たという彼が完璧すぎるエスコートが出来たワケ

「あの遊園地行ったことないんだ」と言っていた彼。デート当日、初めて来たという彼が完璧すぎるエスコートが出来たワケ
期待に胸を膨らませたデートの約束
彼と次のデートの行き先を相談していたときのこと。
「実は俺、あの遊園地行ったことないんだ」
「嘘!じゃあ絶対次のデートで行こ!」
彼が誰もが知るその遊園地へ行くのは初めてだと聞き、私は即答で賛成しました。
「あれ乗ってみたいね」「ここはどこだろう?」と一緒に地図を見ながらワクワクしたり、少し迷子になって笑い合ったり。そんな「初めて」ならではの新鮮なドタバタを2人で分かち合えると思い込み、当日のデートを心待ちにしていたのです。
完璧すぎるガイド役に戸惑う当日
しかし、ついに迎えたデート当日。右も左もわからずキョロキョロする彼を想像していた私の期待は、あっけなく裏切られました。
「こっちの抜け道を使えば混雑を避けられるよ」
「あ、そこのワゴンのチュロス、すごく評判いいから買っていこう」
「次に乗るアトラクションへの近道はこっちだね」
彼は手元のマップやスマホを一切確認することなく、まるで専属ガイドのように私をスムーズに先導していきます。
人気アトラクションを効率よく制覇するルートから、絶妙なタイミングでの休憩や食べ歩きスポットの提案まで、その足取りには一切の迷いがありません。まるで年パス持ちの常連客のような振る舞いでした。
彼の口から語られた「完璧」の理由
「ねえ、本当にここ来るの初めて?なんかすごく詳しくない?」
さすがに違和感を覚えて尋ねてみると、彼は照れくさそうに頭を掻きながら答えました。
「バレた?実は先週、男友達にお願いして下見に来たんだよね」
「えっ? 下見って……?」
「だって、当日道に迷ってグダグダになって、かっこ悪いとこ見せたくなかったからさ。効率のいいルートも休憩場所も、実際に歩いて完璧に頭に入れてきたんだ」
その予想外すぎる告白に、私は言葉を失ってしまいました。
「え……あ、うん。そこまでしてくれてありがとう」
なんとか笑顔を取り繕って返事をしたものの、胸の内はざわついていました。
私は「初めての遊園地」を2人で手探りで楽しみたかったのです。それなのに、私とのデートを成功させるためにわざわざ男友達と事前の下見に訪れ、食べ歩きの場所までリハーサルしているという事実に、「いくらなんでも、そこまでする……?」と、正直なところ少し引いてしまったのでした。
嬉しさと戸惑いが交差する現在の思い
結局、彼とはその後お別れすることになりました。
でも、今振り返ってみると不思議な感覚に包まれます。
「私を喜ばせるために、そこまで時間も労力もかけて準備してくれたんだな」と、愛おしく嬉しく思う気持ちが半分。そして「やっぱりいくらなんでも、あれはやりすぎじゃないかな?」と呆れてしまう気持ちが半分。
必死で私をエスコートしようとしてくれた彼の不器用な優しさを思い出すと、今でも胸の奥がほんの少しだけモヤモヤするのです。そんな、私の中のほろ苦い思い出です。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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