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「金貸して」が口癖の友人。断ると「ケチ」と逆ギレされたが、私の正論をうけ黙り込んだ話【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
たかり癖のある友人
学生時代からの付き合いだった彼女は、明るくて話も合うのですが、一つだけ許せない悪癖がありました。それは「金貸して」が口癖だということです。
「ごめん、財布忘れた。ランチ代貸して?」
「小銭ない? 100円貸して」
最初は少額だしと軽く考えていましたが、彼女からお金が返ってくることは一度もありませんでした。
決定打となったのは、久しぶりに二人で少し高級なディナーに行った時のことです。
いざお会計という時になって、伝票を見た彼女がまたしても言いました。
「やばい、今月ピンチでさ。ここ立て替えといて? 給料入ったら絶対返すから!」
これまでの未返済分もあるため、私はきっぱりと断りました。
「ごめん、私も余裕ないし、今日は自分の分しか払えない」
すると、彼女の表情が一変しました。
「はあ? 社会人なんだから持ってるでしょ。ケチくさいなあ。友達なら助け合うのが普通じゃない?」
店員さんも気まずそうにする中、彼女は大きな声で私を「ケチ」呼ばわりし始めました。その瞬間、私の中で何かが切れました。
私は努めて冷静に告げました。
逆ギレする友人を完全論破
「友達だから助け合うっていうのは、対等な関係の時に言う言葉だよ。あなたは私を友達じゃなくて、都合のいいATMだと勘違いしてない?」
彼女が言い返そうとするのを遮り、私は続けました。
「今まで貸した小銭やランチ代、一度でも返してくれた? 『たかが数千円』って顔してるけど、その少額さえ返せない人に、大金なんて貸せるわけないでしょ。お金にルーズなのは、人としての信用をドブに捨ててるのと同じことだよ。私はもう、あなたからの信頼を買うつもりはないから」
彼女は顔を真っ赤にして黙り込んでしまいました。図星を突かれ、反論できなかったのでしょう。
結局、私は自分の分だけを支払い、彼女を置いて店を出ました。あれ以来連絡は取っていませんが、長年の重荷を下ろしたようで清々しい気分です。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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