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「奢ってよ、給料いいんでしょ?」財布を出さない友人。だが、私のある一言で顔色が真っ赤に【短編小説】

奢ってよ給料いいんでしょ財布を出さない友人だが私のある一言で顔色が真っ赤に短編小説

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

友人との金銭トラブル

友人との関係において、金銭感覚のズレは致命的な亀裂を生むことがあります。
これは、私が長年の友人との縁を切るきっかけとなった、あるランチでの出来事です。

私には学生時代から仲の良い友人がいました。
彼女は明るくて話し上手で、一緒にいると時間はあっという間に過ぎます。
しかし、社会人になってから彼女にはある「悪い癖」が定着していました。
それは、お会計の時になると決まって財布を出そうとしないことです。

私が少し給料の良い会社に勤めていることを知っている彼女は、「ごめん、細かいのないから立て替えておいて!」「今度多めに出すね」と言いつつ、その「今度」が来ることは決してありませんでした。
私もケチだと思われたくなくて、曖昧に笑って済ませていたのが良くなかったのです。

あの日、私たちは少し奮発して、コース料理のランチに行きました。
デザートを食べ終え、店員さんが伝票を置いていきます。
すると彼女は、いつものように化粧直しを始め、私の顔を見て悪びれもせずこう言いました。

「ここは奢ってよ。どうせお給料いいんでしょ? 私、今月ピンチでさ」

その瞬間、私の中で何かがプツリと切れました。
これまで積み重なっていたモヤモヤが限界に達したのです。
私は伝票を手に取らず、彼女の目をまっすぐ見て、静かにこう告げました。

私がついたある嘘

「ごめん、私、昨日会社クビになったんだ」

一瞬、時が止まりました。
「えっ?」と目を見開く彼女に、私は畳みかけます。

「だから今、無職で収入ゼロなの。むしろ、今まで私がずっと多めに出してた分、今日は助けてくれないかな? これから生活も苦しくなるから、貸してた分も返してほしいくらいで……」

もちろん、クビになったというのは真っ赤な嘘です。
しかし、彼女の反応は劇的でした。
「え、あ、嘘でしょ? でも私、今日は持ち合わせが……」 みるみるうちに彼女の顔色が真っ赤になり、額には脂汗が浮かんでいます。
「お金持ちの友人」という利用価値がなくなった途端、あからさまに動揺し始めたのです。

結局、その日は彼女が渋々カードで支払いました。
店を出た後、気まずそうにする彼女に別れを告げ、それ以来連絡をとっていません。
嘘をついたのは少し大人げなかったかもしれませんが、手切れ金代わりのランチ代だと思えば安いものです。
お金で繋がっていただけの関係を清算できて、今はとても晴れやかな気分です。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

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