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「犬のフンは肥料になる」と放置する飼い主→私のある行動で、翌日から姿を見せなくなったワケ【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
「土に還るから感謝してよ」マナー違反にも程がある飼い主
自宅の前の小さな花壇で花を育てるのが、私の日々の癒やしです。
しかし最近、その花壇に犬のフンが放置される事件が多発していました。
ある朝、犯行現場を目撃しました。近所に住む中年女性が、飼い犬に私の花壇で用を足させ、そのまま立ち去ろうとしていたのです。
私は慌てて家を飛び出し、彼女を呼び止めました。
「ちょっと! 片付けてください! 困ります!」
すると彼女は、悪びれる様子もなくヘラヘラと笑いながら、耳を疑うようなことを言いました。
「あら、何をそんなに怒ってるの? 犬のフンは肥料になるのよ!植物がよく育つんだから、むしろ感謝してほしいくらいだわ」
「はあ……?」
「神経質な人はこれだから嫌ねえ。せっかくの『肥料』、有効活用してちょうだい」
彼女はそう言い捨てると、フンをそのままにして行ってしまいました。
あまりの身勝手な言い分に怒りで震えましたが、そこで私はある名案を思いつきました。
「貴重な肥料をお届けしました」私の親切な行動
私はスコップでその「ブツ」を丁寧に袋に回収すると、すぐに彼女の後を追いました。
彼女の家は、そこから数軒先の、白くて綺麗なタイル張りの玄関が自慢の豪邸でした。
ちょうど彼女が家に入ろうとしたその時、私は笑顔で声をかけました。
「すみませーん! 大切な『落とし物』ですよ!」
「えっ? あなた……」
私は袋に入れた例のブツを、彼女のピカピカの玄関先にそっと置きました。
「さっき『最高の肥料だ』っておっしゃってましたよね? うちの花壇にはもう十分足りていますので、お返ししに来ました。そんなに素晴らしい肥料なら、当然、あなたのお宅の綺麗な玄関周りの植木にも使いたいですよね?」
「っ……!!」
「捨てたらもったいないですよ? ぜひ有効活用してくださいね」
近所の人も通る中、自分の吐いた暴論を突き返された彼女は、顔を真っ赤にして立ち尽くしていました。
自分の家の玄関に「肥料」を置かれるのは嫌だったようですね。
翌日から、彼女が私の家の前を通ることは二度となくなりました。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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