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「タダでよこせって言ってるんだ」と怒鳴る迷惑客。店長の冷静な一言で顔面蒼白になったワケ【短編小説】

「タダでよこせ」と叫ぶ迷惑客
私が働くスーパーのレジは、毎日いろいろなお客様が訪れます。ほとんどは温かい方々ですが、中には少し困ったお客様もいらっしゃいます。
その日、レジが一段落した夕方のことでした。一人の男性客が、レジ横のサービスカウンターに勢いよく高級なワインの箱を叩きつけました。
「おい、これタダにしてくれよ」
私は驚いて顔を上げました。お客様は、近所でも少し態度の悪さで知られている加藤さんでした。
「申し訳ございません。どういったご事情でしょうか?」
「さっきここで買ったんだよ! 家に帰って開けようとしたら、中身が漏れてたんだ。不良品だ、不良品! だから新しいのをタダでよこせって言ってるんだ!」
加藤さんは大声でまくし立てます。
「左様でございましたか。大変申し訳ございません。恐れ入りますが、ご購入時のレシートを拝見してもよろしいでしょうか?」
私がそう言うと、加藤さんは待ってましたとばかりに言いました。
「あ? レシート? そんなもん、もらった記憶ないね! いつも捨ててるんだよ」
困りました。不良品交換は当然ですが、レシートがないと購入の確認ができません。
「申し訳ございません。レシートがないと、当店でご購入いただいたかの確認が…」
「なんだと! 俺が嘘ついてるってのか! 店長呼べ!」
加藤さんがさらに声を荒らげたその時、バックヤードから飯田店長が出てきました。
店長が見つけた「決定的な記録」
「白石さん、大丈夫。あとは私が」
飯田店長は私を下がらせると、冷静な声で加藤さんに言いました。
「お騒がせしております。当店では、万が一のためにレシートがなくても購入履歴をお調べできるシステムがございます。お客様のポイントカードはお持ちですか?」
加藤さんは「持ってない」とぶっきらぼうに答えます。
「かしこまりました。では、おおよそのお時間を教えていただけますか? お顔は存じ上げておりますので、防犯カメラとレジの『詳細な記録』を照合いたします」
そう言って店長が端末を操作し始めると、さっきまで威勢の良かった加藤さんの顔が、みるみるうちに青ざめていくのがわかりました。
「…あ、いや、時間? えっと…」
店長は静かに顔を上げました。
「今、過去3時間分の記録をすべて確認しましたが、お客様が本日、当店でワインをご購入された『記録』は一切ございませんでした。それどころか…」
店長は言葉を区切り、カウンターの奥にある防犯カメラのモニターを指差しました。
「10分前、お客様がそのワインの箱をカバンから取り出し、このカウンターに来られる姿がはっきりと記録されておりますが」
加藤さんは顔面蒼白になり、何も言えなくなりました。
「これは、どういうことでしょうか。警察を呼びましょうか?」
店長のその一言で、加藤さんは「ま、待ってくれ! 勘違いだ!」と叫び、ワインを置いたまま、店から逃げるように去っていきました。
後で聞いた話ですが、あのワインは別の店で盗んできたものだったようです。私たちの店のシステムを甘く見ていたのでしょう。理不尽な要求が通らなくて、本当にスカッとしました。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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