イタリア出身の女優モニカ・ベルッチ(Monica Bellucci)が、画一的な価値観で女性の美しさを判断する風潮に物申している。50歳のモニカは、先ごろ007シリーズ第24作目となる『スペクター(原題)/Spectre』の“ボンド・ガール”に起用されたことで大きな注目を集めた。この年代の女優がボンド・ガールを務めるのは初めてのことで、モニカはそれを誇りに思っているという。女性美の基準は若さだけではないと考えているモニカは、そのような価値観が誤りだということをこの機会に証明したいと願っている。「50歳の女性も30歳の女性と同じように、興味を持ってもらえる存在で魅力的だと示すことが大切だと思っているわ」と、モニカは英Hello!誌のインタビューで話している。「女性の美しさは、たった1つの基準で判断されるべきものではないのよ。年齢を重ねた女性も若い女性と同じようにセクシーで注目に値する存在なんだから、もっと敬意と関心をもつべきだわ。成熟した女性のほうが、若い女性よりセクシーかもしれないし。真のセクシーさというものは、心の中にあるのよ。体の年齢なんか関係ないわ」。
モニカは世界でもっともセクシーな女優の1人と言われているが、ルックスを磨くために何かしているわけではない彼女は、そう言われることが腑に落ちないらしい。「私は単に怠惰なのよ。ジムに行ったりもしないし、チョコレートやパスタを食べるのも大好き。やせていなくちゃならないなんて、私は思っていないの。私は女性だから、体に丸みがあるのは当然のこと。もちろん、もともとやせているなら、やせていても美しいわ。でも、もともと曲線的で丸みのある体なら、持って生まれたその体型を変える必要なんてないと思う」と、モニカは笑顔で語っている。「私だって正しい食生活を送ろうと思っているし、妊娠中にヨガをやったこともあるのよ。でも、ルックスのことで自分にストレスを与えるようなことはしないわ」。
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