GLAM Editorial

2015.02.26(Thu)

マーク・ジェイコブス、最近のファッションは「どれも同じに見える」と厳しいコメント!

マーク・ジェイコブス

いまやファッション界を代表するデザイナーの1人となったマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)が、革新性を欠く昨今のファッションを手厳しく批判している。マークは自身の名を冠したブランド「マーク ジェイコブス」と、そのセカンドラインでケイティ・ヒラー(Katie Hiller)とルエラ・バートリー(Luella Bartley)がディレクターを務める「マーク BYマーク ジェイコブス(Marc by Marc Jacobs)」を大成功させているほか、16年前からは「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のクリエイティブ・ディレクターとしても活躍。30年以上ファッション界で仕事をしてきたマークは、どれも同じに見える最近のファッションが好きになれないようだ。「今では僕も年長者の1人になった。あと数ヶ月で52歳になるんだからね」と、マークはヴォーグ誌イギリス版のインタビューで話している。「若い人のファッションは、どれもまったく同じに見えてしまう。何がエッジーだったりクールだったりするのか、みんなが同じ考えを持っているからだ。そういうのは実体を伴わない流行でしかなく、何も生み出さないよ。そこには反逆精神も鋭さも見られない。サラダ油を塗ったような髪に、フランケンシュタインの靴みたいな厚底シューズ、そしてパンクっぽいアクセサリー。何から何まで、みんな同じだよね」。

ニューヨーク・ファッション・ウィークの会期中に行われた「マーク ジェイコブス」と「マーク BY マーク ジェイコブス」の最新コレクションは、いずれも大好評だった。常に新たな挑戦を続けてきたマークは、予想を裏切るような変化を見せて人々を驚かせることが好きだという。「リアリティーのあるファッションには、その時ならではの何かと強い拒絶の意志が感じられるから僕は好きなんだ。僕はシーズンごとに方向性を変えることで批判されてきた。僕に刺激を与えてくれる素晴らしい女性デザイナーのミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)も同じように批判されてきたけれど、変化するからこそ僕はファッションを愛しているんだ」と、マークは語る。「今この時に本当に素晴らしいと思えるものをとらえようとする情熱や執念が僕は好きだ。そして、次のシーズンになったら“そんなものにはこだわらない”と言って方向性を変える。ファッションのいかがわしくて強情な感じのするところが僕は大好きなんだよ」。

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

OTHER ARTICLES

Other Articles

おすすめ記事

RECOMMEND

Recommend